79_野心と妄執と

 辺境伯の遺体が片付けられたホールには、ヴィオラと静寂が残るのみだった。


 あの後。

 シグムンドは動かない少年を掻き抱き、走り去ってしまった。

 そして、あまりのことに動けなかった姉弟は、ごく短時間の自失から回復すると、これからのことについて考えを巡らせ、即座に行動を開始したのだった。

 今はテオドルが外に出ている。


「おい、ヴィオラ」


 ホールに入って来たのはウルリクだった。

 表情に怒りが満ちている。

 先刻の撤退に屈辱を感じていることが、ヴィオラの目にありありと分かった。


「ウルリク。治療は済んだの?」


「ああ。すぐにでも出られる」


 ザハルト大隊の優秀な回復術士により、ウルリクの傷は塞がっている。

 それでも完治に至っている訳ではないが、彼は戦いに出るつもりだった。


「ロルフ・バックマン……! 野郎は必ずぶっ殺してやる!」


「落ち着きなさいウルリク。次も彼と戦うことになるとは限らないわ。貴方は貴方の仕事をしなさい」


 ヴィオラとしては、もうロルフにウルリクをぶつける心算つもりは無い。

 二対一でも勝てなかった相手に、戦傷を負った状態でなお挑ませる訳が無いのだ。


「いや! 俺は野郎を殺す!」


「ウルリク。聞き分けて」


「ヴィオラが何と言おうと、俺は───」


「ウルリク」


 ヴィオラの声が温度を失う。

 ホールに満ちる朝の冷たい空気が更に冷え、ウルリクの肌を刺した。


「…………っ」


 口を閉じるウルリク。

 唾をのむ音が、静かなホールに響いた。


「……まあ良い。なら一人でも多くの魔族どもを殺すだけだ」


「期待してるわ」


「ところで、テオドルとシグムンドはどうした?」


 姿が見えない仲間の所在を、ウルリクが問い質す。

 ヴィオラは表情を変えぬまま答えた。


「テオドルは外に出てる。シグムンドは団を去ったわ」


「ああ!?」


「………………」


 ヴィオラはこれ以上語らない。

 この話は終わりだとばかりに、ウルリクから視線を切る。


「ちっ……まぁどうでも良いさ。俺は殺しまくるだけだ」


「ええ、お願いね」


 ウルリクは追及するのを止めた。

 元より彼は、シグムンドを信頼していなかった。

 さして長い付き合いではないが、彼には何か他とは違う、自分たちとは根本的に異なるものが見え隠れしていたのだ。


「次は捕虜収容所で防衛戦よ。外でテオドルの指示を仰いで」


「ああ」


 簡潔に答え、ウルリクは歩き去る。

 その背を見つめるヴィオラ。

 駒としては未だ優秀なウルリクに、一定の期待を向けるのだった。


 ◆


「姉さん、指示を出し終わったよ。ウルリクも収容所に向かった」


「そう……ご苦労さま」


 外に出ていたテオドルが、戻って来て告げた。

 領軍幹部らに、収容所を固めるよう指示してきたのだった。

 戦闘に関する詳しい指示は現地で出すことになる。

 これから姉弟も収容所へ向かい、領軍を指揮するのだ。


「指揮権の委譲がちゃんと伝わってたのは幸いだったね」


「そうね」


 領軍の指揮権をヴィオラに委譲するという辺境伯の判断は、領軍幹部へ既に伝わっていた。

 おかげで、ヴィオラの意を汲んだテオドルの指示に、彼らは問題なく従ったのだ。


 姉弟は、辺境伯の死を伏せたまま領軍を動かしていた。

 このタイミングで辺境伯の死を公表すれば、その時点で敗戦が決定するというのが理由のひとつだ。


 だがあくまで雇われの身である姉弟にとって、それは受容できる事だった。

 辺境伯が考えたように、陥落する領都に背を向け立ち去っても良い。

 それはヴィオラたちにとって、特に憚られることではなかった。


 しかし問題は、辺境伯を殺したのがザハルト大隊の者であるという点だ。

 それが露見すれば、姉弟も責任を追及されることになる。

 死を賜るようなことにはならないだろうが、傭兵団の維持は難しくなるに違いない。

 だから戦いを続行し、辺境伯が戦死したように見せかけたいところだった。


 さらに、戦いを終わらせられない理由はもうひとつある。

 姉弟の野心だ。


「姉さん、本当に僕たちで封土を得るなんて事が出来るのかな」


「その可能性があるってだけよ。でも、やってみる価値はあるわ」


 ヴィオラの言葉には、強い意志が感じられた。

 彼女はここまでの道程を想起しながら、決意を新たにしている。


 ヴィオラとテオドルは、領地を持たない泡沫男爵家の四女と五男だった。

 そういった貴族家の長は、多くの場合、家の維持に必死にならざるを得ない。

 父であるエストバリ男爵も同様で、彼の目に映っている子供は、家督を与える長兄らであった。


 ヴィオラとテオドルは政略結婚の駒にもされなかった。

 上に七人もいる兄と姉たちは皆、能力にも器量にも優れており、父のプランはその七人までで満たせていたのだ。


 だからヴィオラとテオドルに親から与えられたのは、衣食住のみだった。

 それ以外は、愛も期待も二人には与えられなかったのだ。

 疎まれたわけではないが、ただ二人には、役割が無かった。


 屋敷で開かれるパーティーに、二人が呼ばれることも無かった。

 他の貴族家との繋がりを得るための場に、二人は不要だったのだ。


 だから二人は厨房でパーティーの真似事をした。

 兄らがグラスを片手に貴族家の子女と歓談している時、幼い二人はチーズとナッツを乗せた皿を厨房のテーブルに置き、今日あったことを語り合った。

 そんなものでも楽しかった。

 ナッツを頬張り、笑顔を向き合わせる二人だった。


 兄らには剣の師範が付き、日々稽古に励んでいた。

 二人の目にはそれが楽しそうに映り、どうしてもやりたかった。

 それで、木の枝を拾って、見よう見まねで振ってみた。

 それは思ったとおり楽しく、二人は日が暮れるまで木の枝を突き合わせた。

 息せき切って木の枝を振る二人は、ずっと笑顔だった。


 やがて屋敷の衛兵に稽古を見てもらうことを思いつき、時間のある時に色々教えてもらった。

 衛兵が使うのは剣ではなく槍だったが、槍もまた楽しかった。

 二人は、互いが居れば日々を笑顔で過ごすことが出来た。


 だがそれでも、親に愛を求めるのが子である。

 だから父が二人に向けた、感情の込められていない目を思い出すたび、心が冷えるのを感じずにはいられなかった。

 疎まれたわけでなくとも、二人の境遇はやはり悲劇だったのだ。


 だが、二人に対する家での扱いが変わることは無かった。

 結局二人は、テオドルが十五歳になって神疏しんその秘奥を受けたのち、家を出るのだった。

 傭兵団に所属することにしたのだ。

 騎士団を選ばなかったのは、貴族家、ひいては父から離れ、二人だけで生きていく決意の表れだった。


 父は当然、反対しなかった。

 興味も無く、好きにせよということだった。


 それから今日まで、二人は戦いの世界で生きてきた。

 槍に非凡な才能を持ち、魔力にも優れていた二人は、やがて頭角を現した。

 そして高名な傭兵団を率いるまでになったのだ。


 王国全土で知られるようになった二人のことは、父の耳にも入っているだろう。

 だが家を出た日から今日まで、父から接触は無かった。


 それは少しだけ二人を、とりわけヴィオラを苛立たせた。

 見返したいという思いは、あったとしてもさして強かったわけではない。

 だが、ここに至っても目を向けてこないとは。

 本当に父は貴族家の維持にしか興味が無いのだなと、改めて思うのだった。


 では、もし二人が封土を与えられて別の貴族家を興すようなことになったら、あの父はどういう反応をするだろうか。

 その時こそ、姉弟を存在するものとして認識するだろうか。


 二人は何度か、冗談でそんな話をしたことがある。

 あり得るはずも無い、現実離れした夢想だった。

 だが、どのような天の配剤かは知らないが、いま目の前に、その夢想への道筋が現れたのだ。


 辺境伯には子が無い。

 昨年妻を亡くしたが、未だ後妻を迎えておらず、兄弟も居ない。

 本人が自負したように、魔族との戦いをこそ優先する日々だったのだ。


「領主が死に、その領主の血縁も居ない。この領地は、いま空席なのよ」


 ヴィオラが常に無く低い声で言う。

 込められた決意のほどが分かる声音だった。


「でも、言ってしまえば居合わせただけの僕らがその席に収まるなんてこと、あるのかな? 中央が別の貴族をあてたり、直轄領にしたりするんじゃないの?」


 テオドルが呈する疑問は、ごく当然のものだった。

 ヴィオラが低い声音のまま答える。


「知ってる? あのエミリー・ヴァレニウスは、主を失った子爵領を封土として与えられたのよ。その地に嫁ぐ筈だったという理由はあるものの、実際は子爵に会ったことも無かった」


「そ、そうなんだ」


 エミリー・ヴァレニウスと言えば、雷光にも例えられる強力な魔法剣の使い手で、エステル・ティセリウスに次ぐとまで言われる王国の英雄だ。

 騎士団長でありながら男爵家の当主であるという点でも有名だが、そういう経緯があったことをテオドルは知らなかった。


「テオドル。王国の軍国主義は強まるばかりよ。エミリー・ヴァレニウスが男爵家を興した背景には、中央が英雄を欲しているという事情があったの」


 ヴィオラは、ゆっくりと噛んで含めるように話す。

 自らの決意を押し固めているようでもあった。


「そしてその点で言えば、私たちも申し分ない筈。王国中で謳われるザハルト大隊のエストバリ姉弟なのよ」


「まあ……ね」


「さらに言えば、エミリー・ヴァレニウスも領土の無い泡沫男爵家の者だったの」


「僕たちと同じか。……うん。分かったよ姉さん。確かにやってみるべきだ」


 テオドルは、姉の考えを理解し、そして同調した。

 剣と野心で高みを目指すのが乱世の常。

 いま千載一遇の機会が訪れたのなら、掴みにいくべきだと思ったのだ。


「だから降伏勧告を止めたんだね?」


 弟の問いに首肯を返すヴィオラ。

 主を失い、失地となる危機にあった辺境の領土。

 領主の遺志を継いで軍を指揮し、その地を救ったのは貴族家の末子たちだった。

 それは英雄譚と言って良いだろう。

 姉弟には、既に十分なネームバリューもある。


 だがこの計画の大前提は、戦って勝つ必要があるということだ。

 人質による降伏勧告から着地点を探すシナリオでは、中央に対する訴求力を失う。


「この屋敷を放棄して収容所を固めていることは、すぐに敵の知るところになるわ。そこで迎え撃つ」


 ヴィオラは、収容所を最後の防衛拠点にするという辺境伯の策を採用した。

 収容所は堅牢で、防衛戦に向いている。

 捕虜の存在について敵が深読みし、足並みが鈍ってでもくれれば儲けものだ。


「ロルフ・バックマンはきっと前に出て来る。私たちで迎え撃つのよ」


 そして大逆犯の首級しるしを挙げる。

 ヴィオラはその決意を込めてテオドルを見つめた。

 その意志を余すところ無く理解し、テオドルは強く頷く。

 姉弟は互いの決意を確かめ合うのだった。


 と、そこへ別の声がかけられる。


「ロルフ・バックマン……?」


 部屋の入口に、フェリシアが立っていた。

 ヴィオラは思わず舌打ちしそうになる。

 彼女はまだこの屋敷に居たのだ。


 辺境伯は、彼女を面倒な不確定要素と捉えたが、その点においてはヴィオラも同じ思いだった。

 常に弟と共に在るヴィオラにしてみれば、その肉親が敵に回った時にいかなる思いを抱くか、想像するに余りある。

 それだけに、フェリシアが激発する可能性について警戒せざるを得ないのだ。


「いま、兄の名を」


「は、はい。どうやら、敵軍にはやはり彼が居るようです」


 テオドルがそう応えるあいだ、ヴィオラは思考を急がせる。

 どうするべきか。

 フェリシアには、兄の元に馳せ参じる可能性すらあるような気がする。

 やはり戦場から遠ざけたい。


「あの、兄が居るなら私に話をさせてください。兄は私の話なら聞く筈です」


 対話による和解はエストバリ姉弟の望むところではない。

 二人はロルフを倒さなければならないのだ。


「一昨日、辺境伯様が仰ったとおりです。対話はありません」


「辺境伯様は、どちらにおいでですか?」


「落ち延びました。戦いの指揮権は私に委譲されています」


「で、では次の戦いに私も出してください! 私は戦場で必ず兄を見つけ、そして投降するよう説得します!」


 厄介だ。

 ヴィオラは内心、歯噛みした。

 対話は無いと言っているのに、なおフェリシアは食い下がる。

 妄執に捕われ、事の道理がわからなくなっているように見える。


「フェリシアさん、貴方の兄君は、人類国家への裏切りという、我々にはおよそ理解できない選択に至ったのです。そして実力も高く、いまや領軍をここまで追い詰めている。素直にくだるとは思えません」


「………………」


「フェリシアさん?」


「………くだらない時は、私が無力化して引っ立てます」


 声音を低くして言うフェリシア。

 彼女のなかの昏い何かが深まったように見えた。

 今のやり取りのなかに、彼女を刺激するものが含まれていたようだが、それが何なのかヴィオラには分からない。

 やはり、このフェリシアという者は危うい。ヴィオラはそう再認識するのだった。


「聞き入れてくださいフェリシアさん。貴方に戦場を乱されたくないのです」


「戦いの邪魔はしません。私は兄に会いたいだけです」


 まったく聞き分けようとしないフェリシア。

 ヴィオラの声に苛立ちが混ざる。


「……あくまで我を通されるようでしたら、拘束することになりますが」


「何の権限のもとにですか? 貴方は戦いの指揮権を委譲されただけであって、辺境伯様の名代ではありません。この地における私の行動の自由を制限する権利など無い筈ですが」


「………………」


 静寂が満ちる。

 テオドルは、額に汗を浮かべていた。

 ヴィオラはもとより、フェリシアも騎士団で総隊長を務めるような強者。

 ここで衝突すれば防衛戦どころではない。


 同様に、ヴィオラも焦燥の渦中にあった。

 二十歳はたちにも満たぬ小娘に、こうも手こずるとは。

 深く息を吐き、どうにか冷静さを保ちながら、尋ねるべきを尋ねた。


「……フェリシアさん。貴方まで王国を裏切って彼の側に付くということはありませんよね?」


「私が愚兄におもねると? 間違っているのは兄です。私の役目は彼を正すこと。共に間違うことではありません」


「………………」


 ヴィオラは心を落ち着かせながら、考えを巡らせた。

 強く関わろうとしてくる彼女をムリに遠ざけるのは危険だ。彼女は自ら戦場に乱入しかねない。

 であれば、戦場への同行は許し、ロルフと会敵しないよう後方に居させるのが最適解に思える。


「……わかりました。次の戦いは捕虜収容所での防衛戦です。それへの参加を認めます。ですが決して、許可なく前線には出ないでください」


「承知いたしました。ご高配に感謝します」


 そう言って踵を返し、出口へ向かうフェリシア。

 姉弟は黙って彼女を見送った。

 フェリシアは退室の直前、立ち止まって横顔を向け、告げる。


「心配せずとも後方で大人しくしています。私に監視など付けませんよう」


「……心得ています」


 ヴィオラにしてみれば、監視どころかいっそ排除したいぐらいだった。

 しかし彼女は男爵家の次期当主であり、ヴァレニウス卿とも繋がりが深いらしい。

 ロルフの大逆によって男爵家の立場も変わるかもしれないが、現時点で事を構えるべき相手ではない。


 国盗りの件だけでも綱渡りなのに、これ以上、火種を抱えるわけには行かないのだ。

 もはやフェリシアに関しては生かさず殺さず、戦場の隅に置いておくよりほか無かった。


 ◆


 フェリシアが去ったあと。

 疲れに溜め息を吐くヴィオラに、テオドルが声をかける。


「まあ、こうするしか無かったね」


「ええ。仕方ないわ」


「姉さんが言ったとおり、たぶんロルフ・バックマンは投降しないだろうしね」


 テオドルの言葉に、ヴィオラは頷いた。

 フェリシアについてはああするしか無かったが、ひとまずリスクは潰せている。

 姉弟は、そう考えているのだった。


 ロルフ討伐の大功が欲しい二人としては、彼に投降されては困る。

 だが、仮にフェリシアが兄ロルフと会ってしまったとしても、彼女の説得は成功しないだろう。

 姉弟は、ロルフが投降する可能性は低いと見ているのだ。


 また、そうなった際、フェリシアは兄を制圧すると言ったが、この際それならそれで構わない。

 ヴィオラの指揮下にある戦力がロルフを倒したという事実にはなるからだ。


「フェリシアさんが兄の元に走ってしまう可能性が少しだけ怖いけど」


「その時は反徒として倒すだけよ。こちらに正当性があるのだから問題ないわ」


 もっとも、ヴィオラはその可能性も低いと考えている。

 間違っているのは兄である。そう断じる彼女の言葉に、嘘は無いように見えたのだ。

 彼女まで王国を裏切るような事は、恐らく無い。


「彼女がロルフ・バックマンと会わなければ最良。会ったとして、彼は説得には応じない。応じない彼を、彼女が制圧したとして、それはそれで問題なし。もし彼女が兄の側に付くなら、兄妹もろとも倒すのみ。いずれのケースにも対処可能よ」


「姉さん、もうひとつ。兄が妹に勝つケースが抜けてるよ」


 確かにそうだ。

 戦う力など無いと目されていたロルフは、ウルリクとシグムンドを一人で相手取り、撤退に追い込んだのだ。

 騎士団の総隊長であるフェリシアとて、勝てないのではないか。

 そしてその時、ロルフ・バックマンを倒すのは自分たち姉弟だ。


「それがいちばん好ましいケースね」


 口角を吊り上げるヴィオラ。

 三日月を描く紅い唇は、喰らうべき獲物を求めているようでもあった。


 領都アーベルの戦いは、人々の様々な思惑を孕みながら、最終局面へと向かっていくのだった。

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