第2話 趣味





「ピピピピッ!ピピピピッ!ピピピ──」


僕は枕元にある目覚まし時計を止めた。


「はぁ……学校行きたくないなぁ……」


 そう思いながら僕は重い体を起こし、洗面所に向かい鏡を見た。


(あー、流石に一日じゃ怪我治らないよな。やっぱり今日は休むか。周りに変に思われるのも嫌だし)


 そして結局僕は学校を休むことにした。


 幸いにも今日と明日は両親ともに仕事で遠くに行ってるため家に帰ってこないので、怪我の心配されることも、学校をサボったこともばれることは無い。


(でも何しようかな…)


 時刻は7時過ぎ。二度寝しようと思ったが、一度目覚めてしまったので、眠気がない。


(久しぶりに小説書くかなぁ…最近更新してなかったし…)


 実は僕はsyunと言うペンネームでネットで小説を書いている。僕の唯一の趣味だ。自分で言うのも何だがそれなりに有名な方だと思う。とは言っても書籍化までは程遠いし、そもそも最近は書く気力が無くて放置してたくらいだ。


 僕は自室に戻りノートパソコンを開いた。


「うしっ!久しぶりに頑張るぞお!」




 それから何時間経っただろう……僕は完全に自分の世界に入り込んでいた。


 そして、時計が12時を回ったところで……


「よっし!書けたあああああ」


 僕は思いっ切り伸びをした。


(最後に書いたの前過ぎて物語の内容忘れかけていたけど何とか書けたぞ!)


「よし!更新するか!」


僕は最後に誤字脱字がないかどうか入念にチェックし……


「あぁ……やっぱり自分で読むとなんか恥ずかしいなぁ……」


 ちなみに僕が書いている小説のジャンルは恋愛だ。恋愛小説は書いてる時こそ楽しいが、後々読み返してみると恥ずかしくて死にそうになる。だれかこの気持ち分かってくれ……


 そんなこんなで最終チェックが終わり、小説を更新した。


 そして僕はつ○ったーを開き数少ないフォロワーさんたちに向け、小説を更新したことをツイートした。




 それから僕は10分程フォロワーさんが投稿している小説を読んでいると、一件の通知が届いた。僕は今読んでいる小説を一旦閉じ、つ○ったーを開いた。


 通知欄を見てみると一件のコメントが来ていた。


『syunさん更新お疲れ様です。今回も凄い面白く、読んでてキュンキュンしました。特に、主人公とヒロインが初めて手を繋ぐところ。あそこは何度読み返してもキュンキュンしちゃいます。次話も楽しみにお待ちしています!』


 この方は僕が小説を書き始た頃からのファンで、いつも更新して直ぐに感想をくれるMさんだ。


『感想ありがとうございます。あーいうシチュエーション書くのって少し恥ずかしいんですよね笑 次話も楽しみに待っていてください。』


 そう返信して僕はつ〇ったーを閉じた。




 それから僕はゲームしたりテレビ見たりと怠惰な一日をすごした。そして、時刻は23時過ぎ。もう布団に入って、さあ寝よう!と思った時、枕元にあるスマホが「ブーッ」と振動した。


 僕は気になりスマホを開くとLI〇Eに2件通知が来ていた。2件とも吹雪からの通知だ。


『俊今日休んでたけどどうしたの?大丈夫?』

と言うメッセージとともに心配する猫のスタンプが送られてきた。


 可愛い……


(やっぱり心配されるよなぁ……何せ僕は小学校から今まで指で数える程しか休んだことないからな)


『大丈夫だよ。ちょっと体調が優れなかっただけだから』


 吹雪に心配かけたくないため、僕は体調不良だと言った。


『そう?ほんとにそれだけなら良いんだけど……最近茂たちが俊と絡んでるのよく見るから何かあったのかなって……』


『いや、大丈夫だよ。本当に何も無い』


 僕は吹雪に心配をかけたくない為、茂たちに虐められていることを黙り嘘を吐いた。


『ならよかった』


 吹雪はそう言い安心する猫のスタンプを送ってきた。可愛い……


『何かあったら言ってね?』


『うん。ありがとう!』


 そう言い会話は終わった。


(やっぱり学校行かないと心配するよな)


「はぁ……」


 学校が憂鬱過ぎて大きな溜め息が出てしまった。


「明日は学校……行くかぁ……」


 そう思い明日の準備をし、僕は深い眠りについた。







――――――――――――――――――――――


読んでいただきありがとうございます。次話更新は19時予定です!


小説書くのって難しいですね。。。面白くかけるようがんばります。。。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る