白詰草

僕達はシロツメクサで作った指輪を交換する。

君の作った指輪は僕には少し小さく、左手の小指にしかはまらなかった。

それでも君はうれしそうに笑った。僕の作った指輪も、そうだったからだ。

サッカーボールを蹴る子供の声。シャボン玉を作る女の子。それを微笑ましく見守る家族。

どこまでも続いているかのような幸せな時間。

どこまでも響いているかのような二人の鼓動。

なんでもない話で、いつまでも笑いあおう。それは未来への希望なのだから。

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