閑話18 掲示板12

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 【中央到達】他サーバー交流用【おつかれさま】 No.1


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578:宇宙開拓者


さて。一通り自己紹介がてらのサーバー商会は終わったわけですが、他に何かあるかな?



579:龍の人


何かと言われてもなあ。特に思いつかないな。

宇宙開拓者のサーバーがSF系で宇宙の『中央』を目指せばここに来れるということが分かったのはいいが、こっちとは毛色が違い過ぎてな。



580:宇宙開拓者


ああ、それはこっちもおなじだねえ。

一応、掲示板で知らせておいたらがっかりされたのがほとんどだった。

SF系とファンタジー系だとねえ……。



581:龍の人


他のプレイヤーが増えてきたらこの状況も変わって来るだろうさ。

逆に色々入り混じって分けが分からなくなりそうだが。

そうなったらまたメモ帳機能が追加されそうだがな。



582:宇宙開拓者


やっぱりそうなるかな。



583:龍の人


話を聞く限りはそうなるだろうさ。

どうもプレイヤーに解放されている機能はこっちと大差ないようだからな。



584:木の人


そういえば少し疑問だったのですが、いいでしょうか?



585:宇宙開拓者


なんだい?



586:木の人


以前そちらのサーバーでマナ(無限エネルギー?)に到達しそうなのは十人前後と聞いたのですが、

やっぱり宇宙開拓者さんみたいな宇宙船に乗れる(操れる)プレイヤーだけでしょうか?



587:宇宙開拓者


そうなるだろうね。

そっちだと魂とかで精神的に『触れる』ことができるみたいだけれど、こっちは完全に物理的に乗り越える必要があるから。

なにか疑問でも?



588:木の人


そうですね。

幾つかあるのですが、そもそも宇宙開拓者さんが乗っている船はどうやって作られたものなのでしょうか?

そちらの世界の既存の物ということですか?



589:宇宙開拓者


アハハ。まさか。こちらの世界基準の技術レベルだと、とてもじゃないけれどマナに触れるなんてことは出来ないよ。

プレイヤーの整備しやら開発者が共同で開発した船だからこそ触れることができたんだ。



590:龍の人


む? となると宇宙開拓者のサーバーだと十人前後がいつでもクリアできてもおかしくないということか?



591:宇宙開拓者


どうだろうか。

僕自身がマナに触れることができたのはたまたまだとは言わないけれど、やっぱりそこに行くまでにそれなりの技術は必要だからね。

聞きたかったのはそのことかい?



592:木の人


それも含めてですね。

そうなるとやっぱり機体のやり取りは、こっちで言うところの広場でのやり取りとなりますか?

所有者登録なんかも含めて。



593:宇宙開拓者


そうなるね。うちのサーバーだと共通空間とか呼んでいるけれどね。単純に広場とかでもよかったかな。

所有者登録は声紋やら虹彩やらを合わせてガチガチにしているみたいだね。詳しくは知らないけれど。



594:龍の人


だろうなあ。技術レベルはともかくとして、宇宙に進出しているとなるとそれなりに政治レベルもこっちとは全然違うだろうしな。



595:宇宙開拓者


政治レベル……は、どうなんだろうね?

正直なところ宇宙規模に組織が大きくなっているくらいで、やっていることは元の世界とあまり変わらない気もするけれどね。



596:龍の人


それはそれは。どっちもこっちも似たり寄ったりか。

おっとすまんな。キラが聞きたかったの政治のことじゃないだろう?



597:木の人


ええ、まあ。

マナに触れることができる船が開発できたのは凄いこととして、その開発者や技術者はそこまで行くことは出来ないということでしょうか。



598:宇宙開拓者


それは、まさしくこっちでも議論されていることでね。

マナに触れる機体、もしくは機械を開発できているのに生産者が到達できないのはおかしいんじゃないかってね。

僕としてもいい船を開発してくれた皆にも到達してほしいと考えているんだが……。

そっちの生産者はどうなんだい?



599:龍の人


そうか。そっちだと機体の開発・生産と操縦は完全に別物になっているのか。

こっちだと魔法とか魔力とかは誰にでも備わっているから、訓練さえすれば誰にでも到達できるな。

生産者も魔力操作は疎かに出来ないというか、むしろ必須といってもいいからな。



600:木の人


これまでの話を聞く限り、そちらでも議論になっていると思いますが、生産者でも到達できるような仕組みが何かあると思うのですよね。

それが何かと言うとすぐには思いつかないのですが……転送装置的なものを作るとか?



601:宇宙開拓者


転送装置は以前話に出ていたねえ。

どうやって転送先に到達すればいいのかということで話が終わっていたけれど。

結局どうにかこうにかして目的地に到達するために機体の操縦技術は必須なんじゃないかってことになっているよ。



602:龍の人


こっちの魔力操作と同じように、そっちだと機体の操縦は最低限の技術ということか。

……だが、なんか違和感がある気がするな。その違和感が何かは分からないが。

魔力というモノがある世界にいるからか?



603:宇宙開拓者


そうなのかい?

正直なところ生産者たちをどうにかしたいしたいというのはサーバー内共通の認識でね。

何か思いついてくれるとありがたいんだけれど。



604:木の人


そもそもの疑問なのですが、宇宙開拓者さんがマナに触れた場所は本拠地(スタート地点?)からは離れた場所ですか?」



605:宇宙開拓者


そうだね。

生産者の皆に頑張って作ってもらった船でもかなり無茶をしないとたどり着けない場所にあったかな。距離的にも。



606:木の人


私たちからするとやっぱり不自然な気がしますね。

運営が職によってそこまで差をつけるとはどうしても思えないのですが……。



607:龍の人


だよな。程度の差はあるにしろどの職であっても解決策はあるというのがこっちのサーバーの認識だからな。

それは魔力という共通点があるからなんだが、そっちにも同じようなものはないのか?

それとマナに触れる前に解放者――そっちでなんて言っているか分からないが――になるための条件はどんなものだったのかとか。



608:宇宙開拓者


解放者……が何かはわかりませんが、マナに関する知識を得ることであればそれこそ詳しい文献に当たるなりしたプレイヤーというものだったね。

言葉通りにマナ(こっちだと未知の無限エネルギー)に関する知識を知ることが条件かな。



609:木の人


その知識はそちらの世界の住人たちは誰でも知ることができるようなものですか?

そこを突き詰めていくと何かしらのヒントは出て来ると思うのですが……。



610:宇宙開拓者


誰でもというか、一般的には無限のエネルギーなんて眉唾物か神話の世界の物という認識だね。



611:木の人


その知識の大元にあるものは?

たとえ神話であったとしても、元になっているものはあるのでは?



612:宇宙開拓者


それは……そうか。そういうことか。

宇宙開発が進んだ元の惑星なりを調べれば何かしら見つかる可能性があるということかな。



613:木の人


恐らくであって確証はありませんけれどね。

少なくともヒントらしきものは見つかるんじゃないでしょうか?

……と思いたいですね。



614:宇宙開拓者


いや。ヒントが出て来ただけでもありがたいよ。

早速サーバーの掲示板で話してみよう。

それで何か見つかればそれでよし、駄目だったとしてもここで文句を言うプレイヤーはいないよ。



615:龍の人


おう。あまり期待はさせないようにな。

所詮はまるで方向性が違うサーバーからの意見だからな。



616:宇宙開拓者


分かっているよ。




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※ギフトありがとうございます。


是非ともフォロー&評価よろしくお願いいたします。

m(__)m

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