【四《惑う感情》】:一

【惑う感情】


 絹糸のように細い雨がしとしとと降る。地面も木も校舎も、じんわりと優しく濡らされ、激しい雨のうるささも感じない心地良い雨音。

 春雨は春に降る柔らかい雨。別にデンプンが原料の乾麺のことではない。


 そんな春雨の雨音をゆっくり楽しむのも乙なものだが、あいにく雨の日の教室はうるさい。

 そして、それに輪を掛けてうるさいのは、俺の目の前に居る栄次だ。


 栄次は赤城さんに告白して、晴れて赤城さんと付き合うことになった。栄次に彼女が出来たことは瞬く間に学校中に広まり、大抵の女子達の夢と幻想をぶち壊した。

 まあ、まだ栄次にアピールを続ける女子も居るようだが前ほど露骨では無い。


 前までなら、栄次が居るとうるさい原因は栄次に集まる人間だったのだが、赤城さんと付き合い始めてから、栄次本人がうるさくなった。


「カズ。今度、希とカラオケに行くんだけど八戸さんも誘っ――」

「パス。なんで俺が人前で歌わないといけないんだ」

「みんなで行く約束しただろ?」

「それは栄次と赤城さんが二人で盛り上がっただけだろうが」


 栄次は前以上に何かに付けて俺を連れ出そうとしてくる。こいつは本当にどうしようもないアホのようだ。


 普通、付き合い始めというのは、二人きりで色んな場所に行きたいもののはずだ。赤城さんはきっとそう思っているだろう。なのに、栄次は俺を誘おうとしている。


 栄次が二人きりで遊びに行けないヘタレな訳はない。

 付き合う前から二人で色々と出掛けていたし、栄次は見た目の爽やかさには似合わず積極的な人間だ。

 だから、普通にみんなで遊びに行きたいだけなんだろう。


「あのな、栄次。赤城さんは栄次と二人で遊びたいに決まってるだろう」

「カラオケは希からの提案なんだよ」

「じゃあ赤城さんが俺に気を遣ってるのかもな。栄次から気を遣う必要はないって言っといてくれ」


 栄次のアホさが原因ではないなら、赤城さんが友達の俺と栄次が会う機会が減ったのを気にして、俺と栄次を交えて遊ぶ約束をしているのかもしれない。

 それだったら余計な気を遣う必要はないし、そんな気を遣わせて申し訳ない気持ちにしかならない。

 それに、その気遣いに八戸が巻き込まれているのも問題だ。


 赤城さんがこういう行動を取っているということは、八戸はまだ赤城さんには好きな人のことを話していないのだろう。

 ここは「八戸も好きな人が居るんだから、面倒に巻き込むな」と言っておきたいが、八戸が言っていないのに、俺が言ってしまうわけにもいかん。

 第一、俺が八戸に好きな人が居ると知ったのも、話の流れで気付いただけで、八戸が自分から話したわけではない。だから、言いふらすようなことは出来ない。


 赤城さんと栄次が付き合えば落ち着くかと思ったが、俺の周辺はまだ騒がしさが残っている。


「八戸さんがカズに会いたがってるってさ」

「なんで八戸が俺に会いたがるんだよ。そんなわけないだろ」

「本当だって。カズと会うの楽しみにしてるって希が言ってた」

「誰かと間違えてるだけだろ。八戸が俺に会いたい理由がない」


 赤城さんも栄次も、本当に四人で遊びたいのかもしれないが、八戸の都合も考えるべきだ。それに俺の都合も考えてほしい。

 家でゴロゴロダラダラする日常が戻って来るだけで心も休まるのだ。


 学校では相変わらず悪意に曝される。そしてその悪意は、確実にあの日、赤城さんと八戸が俺の家に来た日から変わった。

 それはもちろん、より鋭利になったという意味でだ。


 何となく分かっている。それらは全て男子生徒からの悪意だからだ。

 だから、いわゆる嫉妬というやつなのだろう。


 嫉妬という感情ほど身勝手な感情はない。嫉妬を抱く方には理由があるだろうが、嫉妬される方には理由がないのだ。

 勝手に相手が自分に嫉妬し、自分に敵意や悪意を向けてくる。

 それは嫉妬を抱く側の自分勝手な行動であって、される方には全く非が無い。


 そんな悪意を向けられる学校生活をしているのだ、休みの日くらいゆっくりしたい。


「……じゃあ、そろそろ俺、戻るわ」

「ああ」


 栄次が自分の教室に戻るために席を立つ。そして、教室を出た瞬間に外からゴロゴロと春雷の鳴く音が聞こえる。

 栄次は知らない。栄次が出て行った後、教室が変わることを。

 栄次は知らない。栄次が居なければ、俺はいつも誰かしらの悪意に曝されていることを。


 春の雨には春雨という名前があるように、春雨には春霖(しゅんりん)という名前もあり、春霖は別名、菜種梅雨(なたねづゆ)とも言う。

 菜種梅雨の菜種は菜の花のことを指し、菜種梅雨は長く何日も続くらしい。きっと、この雨も数日は続くだろう。


 俺に降る雨はもう、何年も止んでいない。

 いや、少しだけ、栄次と再会してから栄次が赤城さんと付き合うまで、久しぶりにその雨は弱まった。だけど、その反動が今来ている。


 菜種梅雨は花を催す、花を咲かせる雨という意味も込めて催花雨(さいかう)という名前もある。

 きっと雨上がりには雲の隙間から日の光が差し込み、キラキラと濡れた地面や草木を輝かせるのだろう。

 そう想像してみる。でも、俺には想像するしか出来ない。


 俺は雨上がりを知らないから。



 人は雨に濡れないために傘を差す。しかし、時々は雨に濡れてみるのも良いかもしれない。俺はそう灰色の切れ目の無い無地の空を見詰めて思う。


 傘が無いことに気付いたのは、ついさっき。家に忘れたわけではない。

 誰かが間違って持って帰ったのか、それとも傘を忘れた奴が盗んだのか、はたまた悪意によって俺の傘が狙われたのか。

 もはやその理由はどうでもいい。俺の手元に傘が無いことが問題だ。


 栄次は赤城さんと約束があるから、今日は一緒に帰らないと言っていた。職員室に行って傘を借りるか。

 いや、何となくそれはしたくない。


 校舎の出入り口にあるひさしの下、雨が落ちる中庭をボケッと眺める。放課後の学校は静かだ。

 心地良い雨音がよく聞こえる。だから、悪意も何にもない雨音は心が安らいだ。


「多野!」


 ふと視線を空から下ろすと、視線の先に透明のビニール傘を差した八戸が居た。


「八戸? なんでここに居るんだ?」

「多野に話があって、校門で待ってたんだけど、全然出てこないから先に帰ったのかと思った」

「俺に話? いや、傘が無くなってて。でもわざわざ探しに入って来なくても、電話を掛けてくれれば――」

「スマホ、確認して」


 八戸に言われてスマートフォンを取り出すと、数件の不在着信と一件のメールが入っていた。不在着信は八戸からのもので、メールも八戸からのもの。

 メールの内容は、今俺が何処に居るのか尋ねる内容のメールだった。どうやらサイレントマナーモードになっていて、着信音どころかバイブレーションもオフになっていたらしい。


「すまん、サイレントマナーになってた」

「もー、本気で心配したんだけど!」

「すまん」


 頭を深々と下げて持ち上げると、八戸はニッと笑って俺の隣に並ぶ。


「はい。代わりに持って。私の傘に入れてしんぜよう! 感謝してよね」

「助かるのは助かるが、良いのか?」

「良くなかったら言い出さないわよ」

「そうか、じゃあお言葉に甘えて」


 傘を手に俺は八戸と並んで雨の降る屋根の外へ踏み出した。

 八戸を濡らさないように手に持った傘を少し傾ける。そして、傘の縁から滴り落ちる雫が、俺の肩を濡らしていく。

 人は雨に濡れないために傘を差す。しかし、時々は雨に濡れてみるのもいいものだと、俺は思った。



 ファストフードはあまり食べない。それは俺が「ファストフードは体に悪い」という偏見を持っているからではなく、単に来る機会がないだけだ。


 ファストフードというのは手早く食べられる料理のことだが、俺の中のファストフードのイメージは『リア充が話しながら食べる物』というものだ。

 だからリア充ではない俺には無縁のものだった。無縁のものだったのだが、何故か俺はそのファストフードを取り扱う、ファストフード店の座席に座っている。


 放課後ということと雨が降っているせいか、かなり客が多い。

 運良く端の席に座った俺はフッと一息吐いて目の前に置かれたハンバーガーの包みを手に取る。


「多野って人が多い所苦手だよね」

「人が多い所が平気な八戸が羨ましいな」


 八戸は向かい側に座ってジュースをストローで飲む。


「八戸は何も食べないのか?」

「うーん、ほら、女の子は色々とね」


 その言葉でダイエットだろうと分かったが、どう見ても八戸にダイエットが必要とは思えない。

 八戸は女子にしては身長が高い方でスラリと体付きも細い。

 正直、これ以上何処の肉を落とす気なのかよく分からん。


「無茶苦茶なダイエットはしない方が良いぞ」

「無茶苦茶なことはしてないわよ。ご飯はちゃんと食べて間食を減らしてるだけ」

「そうか」


 ご飯はちゃんと食べているなら、健康的なダイエットだし問題は無いか。

 俺はハンバーガーの包みから顔を出したハンバーガーにかぶりつく。数一〇〇円でこの味だったらまあ安い方なのではないだろうか。


 周囲を見ても、やっぱり友達連れの女子高生か恋人同士っぽい男女ばかりだ。やはり俺の予想通り、ここはリア充の巣窟らしい。


「希、毎日本当に幸せそうなの。ありがとね」

「俺は何もお礼を言われることはやってない」

「俺は先に戻ってるから、黒髪さんと一緒に戻って来いよ。あと、連絡先の交換くらいしろよ」

「…………いきなりなんだ?」


 いきなり低い声を作って、八戸はなんの脈絡もない意味不明なことを言う。何か悪いものでも食べたのだろうか?


「多野の真似よ。カラオケの時、希の様子見に行く時に、多野が喜川くんに言ってるの聞いたの」

「俺、そんなこと言ったか?」

「言った言った。あれで喜川くんの背中を押してくれてなかったら、きっと希も積極的になれなかったし。帰り道、喜川くんに連絡先を聞かれたって、希、舞い上がってたのよ」

「いや、でも聞いたのは栄次だからな。俺は何もしてない」


 八戸はニコッと笑ってジュースを飲み、テーブルに手を置く。


「それにカラオケ屋に来て部屋に入る時、ドア開けてみんなを先に入れてたでしょ。あれ、佳奈子(かなこ)以外の子がみんな褒めてた。カラオケ終わりにみんなで話した時、一番評判良かったの多野だったのよ」

「評判?」

「さっき言ったドアを開けてくれたのもそうだけど、喜川くんにみんなの飲み物を聞かせてたのも多野だったし」

「ああいうのは、インターホンの近くに座った奴の役目だろう」


 俺は一番端の席に座るためにみんなを先に入れた。そしたらすぐ近くに注文用のインターホンがあったからやっただけだ。

 それで評判が良かったというのは何故だろう。


「そういうの、言われないとやらない人も居るし」

「そういうものか。俺はああいう集まりに行かないから、いつもどんな感じなのか分からないな」


 ハンバーガーを食べ終え、セットで付いてきたフライドポテトに手を伸ばしていると、少しだけトーンの落とされた八戸の声が聞こえた。


「あのさ、多野は好きな子とか、居るの?」

「ん? 居ないな。八戸もこの前、分かったと思うが、刻季での俺の扱いはあんな感じだ。俺にはああいう人間は好きになれない」

「あれはめちゃくちゃムカついた。ああいうの何処でもあるけど、なんで多野があんなこと言われなきゃなんないのよ」

「俺に聞かれてもな。知らんとしか言えん」


 何時だって、ああいうものは理由もなく始まるものだ。ただムカついたからという理由らしくない理由もある。が、理由を考えても直しても、結局別の理由で難癖を付けられるのだから考えるだけ無意味だ。


 八戸は両手をテーブルの上から自分の膝の上に下ろす。そして俯いてからチラッと視線を俺に向けた。


「えっと、さ…………好きな子が居ないんだったら、なんで、私……避けられてるの?」

「いや、避けてはいない。栄次の誘いを断ってる件に関しては、八戸は自分の恋を頑張るべきだと思うだけだ。八戸も俺達と遊ぶより好きな人と遊ぶ方が楽しいだろう。栄次と赤城さんの恋にも協力したんだ。栄次を振り回しても良い。俺が許可する」


 俺が腕を組んで頷くと、八戸は「やっぱりか……」と呟いてため息を吐いた。


「多野。私、好きな人とか居ないから」

「ん? そうなのか?」

「そう。そうじゃないこともないけど、そうだから」


 そうじゃないこともないけどそう、という意味が分からん。

 そうなのかそうじゃないのか、頭の中が混乱してくる。結局どっちなんだ。


「だから、好きな人は居ないってことにしといて」

「あ、ああ……」


 好きな人が居ないということにしておく。これも意味が分からん。だが、さっきのそうなのかそうじゃないのかということよりも分かりやすい。


「だからさ、気とか遣わないで。私達、友達じゃん」

「前から気になってたんだが、俺と八戸は友達で良いのか?」

「これも、喜川くんの言う通りか……」

「栄次がどうしたって?」


 ため息を吐いて頭を押さえる八戸が呟いた言葉に聞き返すと、八戸は手をひらひらと振って「こっちの話。気にしないで」と言葉を返してきた。


 そういえば、結局、八戸の話したいことというのは何だったんだろう。

 栄次達に対するお礼だろうか?

 それとも俺を褒め称えたかったのか?

 はたまた自分に好きな人が居ないということにしてほしいということだろうか?

 なんか話がごちゃごちゃして分かりにくい。


「ねぇ、今からカラオケ行かない?」

「遠慮する」

「なんで断るのよ!」

「いや、八戸が気を遣うなとさっき――」

「そういう所は気を遣いなさいよ」


 …………理不尽だ。八戸の言う通りにしたら八戸に怒られた。

 ムッとした表情でストローに口を付ける八戸は、ジトーっと俺の顔を見る。怒っているのは分かる。

 しかし、俺が何か弁解する前に、八戸の表情は和らいだ。


「多野って面白いよね」

「それは褒めてるのか? それともバカにしてるのか?」

「どっちも」

「どっちも?」


 一〇〇パーセント、バカにされているのだと思った。が、それはどうやら一〇〇パーセントではなかったらしい。それがどのくらいの割合なのか分からないが。


「なんか抜けてるっていうか変わってるって言うか、ズレてる?」

「完全にバカにされてるな」

「でも、すごく優しい」

「あーそれは八戸の勘違いだ」

「それに照れ屋」


 ニッと笑う八戸が勝ち誇ったような顔をする。しかし何にも勝ってないし、そもそも何の勝負をしていたのか分からない。


「ちゃんとみんなでカラオケ行くからね」

「断――」

「断れないからね」


 八戸は何故か楽しそうに笑っている。俺は一ミリも楽しくないが。

 客足の絶えないファストフード店の店内を見渡し、楽しそうに話す女子高生のグループから、男女の恋人同士らしき二人に視線を移す。

 ソファ席に隣同士で座り、仲睦まじく会話を楽しんでいるようだった。きっと今頃、栄次と赤城さんもあんな感じで楽しんでいるんだろう。


 俺は栄次のように女子を見て、付き合いたいと思ったことは無い。俺にとって人間は外敵だからだ。


 栄次は他人と会えば、まずどんな人か知ろうとコミュニケーションを取る。でも俺は他人と遭遇すると、相手を警戒して退路を探す。

 そして、相手に背を向けたときに攻撃を受けないように壁を作る。


 それが良くないことであるのは分かる。でも、それが絶対な悪であるとは思わない。

 この世の中に生きる全ての人間が良い人間ではないからだ。

 良い人間はそうは居ない。もちろん、それは、俺にとって良い人間が、という意味だ。


 人によって人に対する評価は違う。刻季では俺のことを嫌悪する奴ばかりだが、栄次は俺を良い奴だと評価している。

 そして、俺にとって悪い人間が、俺以外の人にとっても悪い人間とは限らない。それも分かっているつもりでいる。

 でも、本当にたまたまかもしれないが、俺の周りには、俺にとって悪い人間が集まっている。

 それは今も昔も変わらない。だから自然と、女子に限らず人間にはまず疑いを持つ。


 自分に害の無い人間なのかと。


 だから、あの時、赤城さんと栄次が初めて会った日。栄次が何の疑いもなく、赤城さんと仲良くなろうとしている姿が眩しく見えた。

 俺には絶対に出来ないことだからだ。


「希、今頃喜川くんとラブラブなんだろうなー」


 ストローで氷をガサガサと掻き混ぜる八戸が、別の男女に目を向けて呟く。


「やっぱり、羨ましいものなのか?」

「えっ? ま、まあね。やっぱり、彼氏と放課後デートって憧れるじゃない?」


 じゃない? と聞かれても困るが、まあ女子はロマンチックな恋愛に憧れを持つ人が多いというし、そうなのだろう。


「多野はさ、彼女とか欲しくないの?」

「…………彼女が居ると、何があるんだ?」


 素直な疑問だった。


「毎日が楽しい、かな?」


 俺の率直な質問に、八戸はシンプルな答えを返した。

 毎日が楽しい。もし本当に彼女が出来るだけで毎日が楽しくなるなら、それは欲しいかもしれない。でもそう思ううちは、俺は彼女なんて作る資格はない。


 彼女は欲しいから作るものじゃない。好きな人と一緒に居たいから、好きな人を彼女に、告白という過程を経て昇華させるものだ。

 自分が毎日楽しく暮らしたいから彼女を作る。それは理由としては最悪だ。


「俺はまだいいかな。好きな人も居ないのに、そんな不道徳なことは出来ない」


 俺が思ったことを答えると、八戸は氷を掻き混ぜる手を止め、ハッとした表情で俺の目をまっすぐ見詰める。

 そして、急に顔を真っ赤にしたと思ったら、慌てるように笑顔を浮かべて言った。


「や、やっぱ……多野って、良い奴ね」

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