第17話 男同士のココだけの秘密ね
知らせを受け“見守り隊”の
事の次第が判らず、泣いてる
「もうな、勘弁してやって。怪我は軽かったが、何かあるといけないから。怪我を手当てして貰って、終わったら今日はこれで帰った方がいい。中嶋先輩には俺がいま連絡する。久保のお母さん、消毒と処置をお願い出来ますか?」
「あ、ハイハイ、お願いされますよ」
「そこの水道で砂洗い流してからの方がいいじゃない?」
もう一人の僕は知らない、ヤンママ風
んんー何処の国の人だろう? うちのチームメンバーは国籍豊かだからね。
最近マレーシアから来たって子が居たっけ?
皆んな
僕には何が違いなのか分かんない。
顔つきやらは少々違うけど、僕と犬や鳥たちほどかけ離れてやしないんだもん。
ヤンママ風
そう言えば
けど、
「あそこまで僕が背負いましょか。恵梨ちゃん、お兄さんにおんぶされるか?」
「歩けるよ?」
「
「コレもコレも! 猫も一緒に連れてってー。ハイ! どうぞ」
「(なんだか手際がいい)ニャーニャー」
「猫。えとぉ、ドラだったか、鳴いてずにこっちに来い。お前も恵梨ちゃんと一緒に水浴びしたいのか?」
(それは嫌なので黙って従いますょ)
「それでは後、お願いします。コースケ、行こう」
「……」
広輔コースケは下を向いたまま歩き出した。
僕も右にならえで黙ってる。
……気詰まりな空気が漂っているよね。
「ストップ」
と、
それから
「シャンとせんか。恵梨ちゃんと猫を連れて帰るだろ、元気ださんと。まっ! 俺も
「ごめんなさい……うっ、うううぅ」
「ぉぃ、泣くのはいいが格好よくないぞ? ここにいる間だけ。声は抑えてナ」
緊張の糸が切れたんだな。
でも、ちょこっとフォローをいれたりしてオニギリって案外良いやつ。
流石、
「今日はありがとうございました」
「アスカお姉ちゃん、クボ君のお母ちゃん、アニアさん、えっとコーチのニシヅカお兄ちゃん、ありがとうございました」
大好きなポンピーのカットバンを貼ってもらって、手の甲を満足気に眺めてる、ご機嫌な
アニアってさっきのヤンママ風
“ご褒美シール”の代わりなんだってさ。
ニオイを嗅がせてくれたけど変なのぉ!
僕クシャミしちゃった。
「お疲れ様でした!」
「はい。おやっとさぁ」
「「「また今度な〜」」」
「恵梨ちゃん、また遊びに来てくれるかな……今日はごめんね」
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