第12話 ここにもアタマが上がんないひと発見っ
練習をみに連れてきて貰ったことがあるけど、その時と違うグランドなのかなぁ? 前の時は
長く歩いてたけど、ここで合ってる? 大丈夫? 道を間違えて迷ってない?
「ここが、こうすけの学校? おっきいいね〜」
「オレの小学校は別んとこ。 地域の野球大会で使うから、って来月まで小学校のグラウンドが取れなくなっちゃってさぁ。 ここはコーチが行ってた大学の中にある中学校のグランド。 練習する為、時々借りるの。 わかるかな?」
そいうことだったか、焦ったぞ。
「よう、コースケ。
顔がよく見えないけど、このどっかユルいイントネーションはオニギリだな
オニギリとは期間限定でラグビー教えてる
某企業所属のリーグチームにいたんだけど怪我が元で脱退。
この前おいしい
因みに今は
「遅れてすみません。 こちらコーチしていただいてる山崎さん。 ほら、コーチに挨拶して」
「
「
「“オバチャン達”って言った? 『キレイなお姉さん』の聞き間違いよね? 小学一年生なら六歳かな、しっかりしてるね」
「すまんが、この恵梨ちゃんと……ドラちゃんだったか猫の面倒も頼むわ」
「
「嫁さん! キレイな嫁さんっ! ははは、何卒ご配慮お願いします……」
これ何の図?
オニギリがペコペコしてるこのひとって何者?
「お姉さん、コーチさんのお嫁さん?」
よくぞ聞いてくれた。
「ン〜、“嫁さん”と呼ばれてるけど、お嫁さんじゃないのよね。 私は
「未来花さんはコーチの彼女で、未来のお嫁さん候補、なんですよね?」
「オイちょっと待て! 俺、候補なんて言っった? 言ってないよね、何を聞き間違えたんだろなコースケ君、あはははは」
反応早っ! でも危機管理としては穴だらけだな。
「アンタ、私の他に何人かいるワケ? “候補”ってそういう意味よね。 それは聴き捨てならないわ」
「ちーがーうー。 嫁さん候補はスエスエだけに決まってるだろ。 今度さ、鹿児島に連れ帰っちゃるが、な?」
オニギリだけじゃなく見てる僕らまでオロオロだ。
「あすかお姉ちゃん、怒らないで」
「そうねぇ〜恵梨ちゃん、ここで怒ってても暑いだけだし。
優しげな言い方が寒気を呼ぶ__ゾゾゾ
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――ちょっと長くなりますが――
生まれた土地を離れ、今時の若者がどこまで、どんな時に、どういった種の方言(言語変種?お国言葉?地域言語?)を使うのか。
(生まれも育ちも現在暮らすのも『なにわ』の)自身の住む土地にしても、地域差や環境・年代等々が影響しますしね。
別の土地だと調べてみるだけじゃ皆目、です。分からない。
不自然な箇所があれば訂正も考えます。
私的には、そのイントネーションやら派生ルーツが魅力的の思えるのですが、その響きのことを“なまり”と称して「それ差別用語で失礼ですよ!」と叱咤され、意識の低さを恥じたことがあります。
ふざけて多用している訳ではない(本当に真摯に考えて)ので。念のため。
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