第2話 不機嫌のキゲン
帰って来るのは、だいたい
ラグビーっていうのをやってから帰って来るんだ。
いつもどっかは泥だらけで汗だくで、そんなので僕に
こっちは
(撫でるのは手の泥を流してからにしてよー)
「コラァ真っ黒コースケ! シャワー浴びて泥を落として来い。 レディ達にそんななりして会う気か?」
(ほーら叱られた)
でも
「わかったよ。 でも俺は疲れてるから行かない」
「そういうと思ってたよ。
ギョエッ! 急に僕のお腹をムニムニする力が強くなったぞ。
(そんなに抱き着くと息出来ないじゃないか、よ、ぐるじいwwww)
「どうして勝手に使わせるんだよ! 台所は母さんの場所だろ!」
「高城さんはな、お前が疲れていて外出するのが面倒だろうと……」
「そんなの俺の知ったことじゃ無い! 父さんの馬鹿!」
どうしたんだ? また
ここんとこ二人はしょっちゅう親子
「しょうがねぇな……スンッ」
「ニャウ?(ねえ、なーんかこの頃、広輔は不機嫌なんじゃない?)」
「ドラ、こっちにおいで。 広輔は後で降りて来るさ」
降りて来ないんじゃ無いかなぁ?
さっき
「ニャン!(ちょっと行って見てくるよ)」
そう
【只今の登場人物紹介】
―― 中嶋家 ――
・主人公 兼 語りべの僕『ドラ』
……全身がシルバーの長毛種ネコ
誰に似たのかヤンチャくれ、ゴミ箱に飛び込みしばしば怒られる
・『
……ドラの無二の友、小学五年生
小学生対象のラグビーチームに入っている
・『
……広輔の父
弁護士事務所を友人と共同経営していて四十歳
数年前に妻を亡くしてからずっと子連れやもめ
―― 来客 ――
・『
……小学一年生
この頃よく家に遊びにきている
・『
……恵梨の母
相談に行った法律事務所で広樹と出会い親しくなる
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