第2話

俺の名前は山吹シンジ。

高校二年生の俺は訳あって、高校デビューの逆行を高校入学前の4月に済ませていた。


思えば。

中学生の頃から金髪にしていきっていたわけだが。


あまりにも目つきが悪く、金髪も手伝って。


気が付けば俺の内申点は態度が悪いせいもあり、ボロボロだった。

母さんは俺が悪さって言っても喧嘩ばっかしてたから、しょっちゅう、学校に呼び出され、

応接室で泣いてた。俺の頭を無理矢理下げさせ、


「すみません、すみません!うちの子が

お宅の息子さんを蹴っ飛ばしたみたいで...」


「ほんっと、失礼しちゃうわ!!

いじられてたを助けるためとかなんだが、

適当なこと言って家の子を

悪者にして!」


「ほら、シンジ、あやまんなさい!」


「悪かったとは思うけどさ。藤島のやつが

あまりにも俺の幼馴染のリョーヤの不自由な足のこと、揶揄うもんだから、つい、、、」


「「なんだ、その歩き方!

真似してやる!!」って...」


「事故で仕方なく、うまく歩けなくなっただけなのにさ!」


「んまー!!空手だかなんだか、趣味程度で習ってるみたいだけど!喧嘩に使っちゃいけないんじゃ、ないのー!?ね、せんせ、そうですよね?」


「ごもっともです。藤島さん...」


「いいか、シンジ。

お前は喧嘩ばかりして。

それに、今まで何人も怪我させてきただろ?」


「それで、親御さんを悲しませてきたんだ。

謝罪して歩くのも大変なんだからな...!」


嫌な思い出だった。

俺は優等生の、金持ち御曹司の跡取り息子、

藤島に手を出したばっかりに、

3時間半も母親とともに説教をくらい、

苦虫を噛み潰していた。


悪いのは藤島。


確かに手を出した俺も悪いけど。


最終的に藤島が、リョーヤの足に、足をひっかけて転ばせたもんだから、つい、カッとなって

しまったんだ。

喧嘩しても。空手技を使っても。

こんなにでかでかと問題になったことはなかったのに。


手を出した相手が悪かった。



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元不良(最強)の俺は今は陰キャだけど 清楚な義妹には黒歴史を隠したい→ところがある日... 雲川はるさめ @yukibounokeitai

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