クリームパン

@pompo-yu

第1話

 私の恋愛、どうしてうまくいかないんだろう。

 華のJKをやっているわけだが、幼い頃に読んだ少女漫画のような、シーブリーズのふたを交換しちゃうような恋愛はしたことがない。

「優衣!今日彼氏と帰るから先帰ってて~」

 クラスのイツメンのうちの一人、明里からそう言われ、私は仕方なく一人で帰路についた。

「優衣、一人で帰ってんの?こないだまでかれしいなかったっけ?」

 クラスのイケメンの健くんに声をかけられた。

 そう、私はつい最近まで彼氏がいたのだ。ただ、さっき述べたようにそれはみんなが憧れるような楽しいものではなかった。

 隣のクラスの男の子にいきなり告白され付き合い始めたが、学校では一言も話さなかった。学校の帰りに彼のうちの最寄り駅で待ち合わせをし、彼の家でヤるだけだった。体の関係を求められることで愛されているような気がしていたし、不安を紛らわすためにインスタに彼の寝顔などをたくさん投稿していた。

 結局は愛されてなんてないのでインスタの投稿を全部消せと言われ、その一週間後には別れた。

 こんなことが一回だけではなく、高校に入ってから何度もあった。

 私の通う高校は進学校とまではいわないが、大学受験を頑張る人も多いので、私のように体の関係にすぐ応じてくれる女子は少ない。だから私はそういう目的の男子の標的にされているらしい。

 それでも、愛されてるんじゃないかと毎回思ってしまう。これは病気なのかもしれない。

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