郷愁の川

ぱりぱり、ぱりぱり。

足音を染める色彩に、もうそんな時分かと吃驚します。時の流れは「あっ」という間に過ぎ去るものの様ですね。


さて最近の私は、人の心に流るる郷愁の川に、思いを馳せることを覚えました。

故郷とは不可思議なもので、たとえ自分にとって未踏の地であっても、故郷という名目だけで慕わしく、懐かしく思うものです。

静かに、しかし確かに、時間と共に、流れいく。

その川のにおいや、せせらぎや。虫と小鳥のさえずり。肌を纏うここちまでも、いとおしく。


帰りたいと、思ってしまう。

帰って貴方と、千年万年暮らしたいものです。


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麗らかな天を慕う日々 天麗 @tnri0404

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