加筆
自慢するつもりは全くないのだが、私はこの大学に学部別の特待生として入学している。つまりはマーク式だった入学試験に運頼りで臨んだ結果、なんと奇跡的に最高得点を記録してしまったらしい。
おかげで学費の免除や下宿先の家賃補助など様々な手厚い支援を受けられているわけだが、当の私としては鉛筆を転がしていただけなので申し訳ない気持ちも多少ある。でもまあ、運も実力のうちと言うしな。手段はどうあれ特待生だという事実は変わらないのだ!
もはや記念受験くらいのノリで受験してみたら特待生として合格したものだから、その通知が届いた時の私は宝くじが当たったかの如く舞い上がっていたのを覚えている。まさに有頂天。興奮状態の極みとも言えよう。
今になって思えばそれがいけなかった。
あの時、ちゃんと私が書類に目を通していればこんなキャンパスライフを送らずに済んだというのに──。
「
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