第3話 メールでのやりとり

ただ寂しさを埋めたいだけの相手

そんなふうに始まった彼との関係だったが、連絡頻度はかなり多かった

内容は薄いが、そんな会話ばかりが心地良いと思えたし、働き出したばかりの私にとっては話を聞いてくれる彼は心の支えだった


「いつも話聞いてくれてありがとう」

「ううん、話聞きたいから聞いてるだけ」


いつも彼は言う

「俺がやりたいから」


私の為だよ、なんて言葉は重荷や罪悪感に変わる

でも、彼はそれをわかっていて、あえて自分がやりたいからした、なんて言う

そんな所が素敵だなぁと思っていた


それと同時に、好きになってはいけない人だとも思っていた

だって彼は、男の子じゃない

でも、女の子でもない

それに私はバイセクシャルだ

わざわざ女の子と付き合う必要があるのか?男の子をすきになることも出来るなら、将来的に結婚や子供の事を考えれば男の子と付き合えば良いじゃないか

だから、この人のことは好きになっちゃだめな人

だって、この人との未来はあり得ないんだから


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これもまた、禁断の恋 @Ailice_to_K

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