空想
音澤 煙管
キコキコキコ……
空想
望んでいない日が続き
明日が来るとは思わない
あの頃を幼心で重ねると
胸のスライドショーが動きだす
人の五感が一つ欠けると
ポッカリ心に穴が空く
雨は下がって
空には水溜まり
ぼくの人生は
毎日逆立ちしてる様に
水溜まりに写る虹の架け橋を
アメンボが渡ってる様に
夢と現実を
吊るされた男が空想する
想いを寄せた回想の
スライドショーの幕は降り
幻の中で現実の
虹を求めて彷徨い歩く
何度も漕いでいたペダル
ブランコの様に後退り
目の前の道のりも見えず
あの時の笑顔が邪魔をする
恋なんてみな同じ
無限に膨らむ
空想なんだよな……
空想 音澤 煙管 @vrymtl
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます