親子?
「それじゃあ、いただきます」
「い、いただきます…」
まだニトはおどおどしているものの、慣れてきたようだった。ニトが魚の香草焼きを食べた。すると美味しかったのか、バクバクと食べ始めた。
「料理してて良かった…」
料理を作る者として誇らしい。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
しばらくして、ナギもニトも食べ終わったので本題に入ろうと思う。
「これからニトはどうしたいのですか?」
「僕は…」
ニトは考え込んでしまった。まぁ親も誰も居ないニトは考え込むのは当然だと思う。
「あなたが、このままご飯を食べてありがとうございました。と言って家を出る…そしたらまたボロボロになって誰かの財布か何かを盗もうとする。流石にそれはダメです」
「そうですよね…」
「孤児院に行っt…」
「それは!嫌です…」
大きな声で言ってきた。どうやら孤児院にトラウマがあるらしい。
「孤児院が苦手なのはわかりました。では…」
現在考えられる方法は2つ。
・私からツテのある人に預ける
・親子とする
1つ目の私からツテのある人に預けるというのは、ルーラからどこかの貴族に里子として出したりすればそれで良い。
2つ目は私と同じ銀髪なので親子にすれば良いと思ったからです。
うーん…うーん…と悩んでいる。私はそれを見て2つ提案をした。それを聞いたニトは「えっ⁉︎」と声を出したが、すぐ決心がついたようだった。
「決まりました?」
「お、親子…でお願いします…」
「分かりました。じゃあ部屋は余ってるのでそこを使ってください。良いですね?」
「分かりました」
「では決まりです。これからよろしくお願いします。私の事は…そうですね…母とかお母さんと呼んでもいいですし、ナギさんと呼んでもいいですよ」
「わ、分かりました…お、お母さん」
か、可愛い…もじもじしながら話す姿がまた可愛い。
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親子になりました。
読んでくれてありがとうございます。
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