決闘

私たちは訓練場につくとすぐに受付さんに「武器を選んでください。」と言われたため武器を選んでいる最中だ。


武器は剣、短剣、斧、槍、杖、ナックルなど様々だ。

私は全部使ってみたいなぁ…と思ったのだが油断は禁物だ。使い慣れている剣を手に取った。

そして、少し素振りをして、重さを確認した。

少し軽いかな。

その様子を見てルーカスさんは「よくその細腕で剣が振れるなぁ…」と驚きながら武器を取っていた。

あちらも剣のようだ。

そして両者武器を持ったため受付さんが


「それでは位置についてください」


と言ったので私とルーカスさんは距離を取り、剣を構えた。

構えると、受付さんが手短にルールを説明していた。

今更、受付さんの名前ってなんなんだろうなぁ…と考えていたため、あまり頭に入ってこなかったが聞こえたことをまとめると

・剣だけでなく、素手での攻撃、魔法もあり。

・怪我をしても回復魔法士が治してくれるので心配なし

・殺さないように。


だったと思う。説明が終わるとすぐに受付さんの名前について考えることをやめ、決闘に集中した。

集中した直後、受付さんの「初め!」という声で闘いが始まった。


私はこの闘いで5年間の対人戦のブランクと5年間の冒険者の強さの変わり具合を見たかったためすぐさま身体強化をかけ、ルーカス目がけて走り込み剣を振った。

もちろん身体強化を全力で、かけているわけではないので一撃で倒れるということはないと思うが…


バタッ…


うん。もうちょっと加減しなきゃダメみたい。


「しょ、勝者ユーリアさん!」


私はCランクのベテランさんに勝ってしまったようだ。

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