久しぶりの戦闘

屋根が見えたから少し近づいて見たらやはり街だった。

あまり大きくは無さそうだが俺が寄りたい場所位はあるだろう。

そこで俺は1つの事に気づいた。

あれ?まだ魔物一匹も見てないな。と。

そんなことを考えていると横からカサカサと草むらが揺れていた。

俺は警戒するとすぐに戦う体制を取った。

そして出てきたのは


ゴブリンだった。


ゴブリンは冒険者になりたてのE級相当の魔物だ。

こんな、魔物に俺が引けを取るとは思わないが5年ぶりの戦闘だ。気は抜けない。


俺は魔法はさっき確認したので次は剣を試してみようと思った。

すぐに行動に移すため少し距離を取りつつアイテムボックスから手頃な剣を取り出しゴブリンへむかって全速力で走り剣を振った。


「シッ!!」


ゴブリンの首に俺の剣が当たりゴブリンの首はスパーン!といい音を立てて飛んで行った。

久しぶりの戦闘だったが問題はないようだ。

この戦闘で分かったことは力などは変わっていないが性別が変わったため体の扱い方を変えなければすぐに体制が崩れそうになるという事だ。


頑張って慣れていこうと決め、5年前の冒険者カードを持っていない人用の討伐証明部位であるゴブリンの耳を取り、街へと足を進めた。


何分か歩くとすぐに街に着いた。

その街はいかにも辺境の街と言った雰囲気で畑などが多かったがしっかりと生活に必要な建物が揃っていた。

その中に俺が行きたい建物があるか確認すると剣と杖の看板が見えたためすぐにその建物に入った 。

その建物に入った瞬間自分に視線が向いたのが分かった。


そう俺が入った建物は報酬を出せばなんでもやってくれる何でも屋。冒険者ギルドだ。


「よぉ。嬢ちゃん。ここは嬢ちゃんが来るようなおもちゃ屋じゃねえぜ?」


そう1人の冒険者が言うとギルド内は笑い声で包まれる。


そんな中俺は嬢ちゃんと呼ばれて頭の中が?でいっぱいだった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る