登場人物紹介 第3話編

【銀行強盗の皆さん】

徒歩信用金庫に押し入った強盗たち。

蓮がいたために叩きのめされ、全員無事逮捕された。

<作者のコメント>

 金に困り、勢いで強盗行為に走ってしまった人たちです。もっと大手の銀行を狙えばよいのに信用金庫を狙った理由は、彼等の拠点の近所だったからでした。


【泣いていた子供】

銀行強盗が怖くて泣いてしまった子供。

蓮に助けられ、「レッドゾーン」と名乗る姿を見送っていた。

<作者のコメント>

 髪が短くて蓮さんは気づいていないですが、女の子です。

 颯爽と自分を助けてくれた王子様「レッドゾーン」の話を、幼稚園でずっとしているんだとか。


先田さきた龍之介りゅうのすけ

安里探偵事務所の下にある唐揚げ屋「おさき」の店長の老人。

かつてはムラタ・グループ系列の会社の社長だった。

<作者のコメント>

 彼の作る唐揚げの味は、安里修一のお母さんの唐揚げのレシピを参考にしたものです。素朴ですがしっかり味のついた生姜醤油の唐揚げが、お客さんには大人気です。


村田むらた剛三ごうぞう

安里修一の父親であり、大財閥「ムラタ・コンツェルン」総帥。

安里にグループを腐敗された挙句、最後は幼児退行してほぼ孤独死に追いやられた。

<作者のコメント>

 修一少年が生まれたことで、彼の人生で思い残すことはなくなったと思っていました。そう思っていたらすべてを安里に奪われ、精神が崩壊しました。


村田むらたなつめ

安里修一の姉であり、夢依の母親。

交通事故で亡くなってしまい、幽霊として佇んでいたところを愛に見つかり、安里に夢依の面倒を見るように遺言を残す。

<作者のコメント>

 底抜けに明るい性格ですが、修一が生まれる前は厳しい教育を一身に受けており、ほとんど話さない無口な少女でした。跡取りという重荷から解放されたことではっちゃけ、当時の家の人は大困惑したそうです。


【ニーナ・ゾル・ギザナリア】

 徒歩市の最強格の怪人の1人。『ゾル・アマゾネス』という組織を束ねている。黒曜石の大剣『デストロウム』が武器であり、竜人のような姿に変身することができる。組織を強くするため、若く強い雄の子種を集めている。

<作者のコメント>

 ここ数年で実力を表してきた、徒歩市怪人界隈期待の超新星です。そんな彼女が唯一逆らうことができない「先輩」とはいったい何者なのか、悪の組織の七不思議のひとつになっているんだとか。


内藤ないとう麻子あさこ

 紅羽蓮の母、紅羽みどりのOL時代の後輩にして、怪人ニーナ・ゾル・ギザナリアの本当の姿。女性専門の便利屋「アマゾネス人材派遣サービス」の社長をやっている。蓮たちとは、おむつを替えたり一緒にお風呂に入ったこともあるほど親交が深い。

<作者のコメント>

 女性からの力仕事の依頼などを主に引き受ける仕事をしています。組織の屈強な女怪人が従業員のため、仕事は順調です。みどりが車の免許を持っていないために足として車を駆り出すようになったことから、ずっと付き合いが続いています。


【タナトス】

 徒歩市最強格の怪人の1人。『断罪の鎌』という、主に汚職政治家の暗殺を中心に活動する組織の首魁。全身から刃を自由自在に出すことができ、抜群の切れ味を誇る。

<作者のコメント>

 最強格の怪人の1人なのですが、ギザナリアやカーネルと比べると地味で出番が少ないです。ただし彼もれっきとした怪人、しかも超ベテランなので、1000人は下らない数の正義のヒーローや敵対組織と今まで闘い、勝ち残っています。


【雷霆カーネル】

 徒歩市最強格の怪人の1人。悪の組織を吸収し『カーネル36サーティシックス』という巨大組織として運営している。

 全身が雷で構築された肉体であり、肉体が消滅しても核に通電すれば復活することができる。電撃を自由自在に操るため、怪人の中でも頭一つ抜けた実力の持ち主。

<作者のコメント>

 作中にたびたび出てくる、「オリジン」直系の怪人です。「祖」本体の細胞から生まれた怪人は能力が非常に高いです。悪の組織が生み出す怪人の素体はルーツをたどると「祖」であり、ルーツに近いほど強力になる傾向があります。


【斎場のおじいさん】

『徒歩市ほんわか斎場』で受付をしていたおじいさん。無縁仏として棗を弔おうとしていたが、蓮たちが来たことで夢依の存在を教えてくれた。

<作者のコメント>

 小さい斎場で、棗の遺体はここで丁重に葬られました。無縁仏になった人たちの名前もできる限り残そうと、慰霊碑を作りそこに一人ずつ埋葬しています。


【児童相談所の青年】

夢依のいた児童相談所の職員。ネグレクトに気づき保護をして、1年以上棗から夢依を取り上げ続けていた。夢依がいなくなり、3日3晩走り回った末、倒れてしまう。

<作者のコメント>

 彼自身家庭環境があまり良くなく、児童相談所に直接相談に行ったことがありました。その時子供の話を真摯に対応してくれた職員に感動し、自分も同じように子供に向き合おうという気概で仕事に臨んでいます。


【店長】

蓮のバイト先、『LA・GОMA』の店長。バーの経営とともに、地下闘技場のオーナーもやっている。蓮とギザナリアの戦いで闘技場が崩壊し、店は潰れてしまった。

<作者のコメント>

 本人がオネエ入っているせいか、男性はもちろん女性とも気さくに話せます。地下闘技場のルールである『挑戦者(女性)が負けたら相手(男)に好きなようにされる』というのは、完全に趣味です。


【村田鶴子】

安里の義母であり、ムラタ・グループ総裁の妻。

安里の母である朝美の事を疎く思っており、ヤクザに命じて事故に見せかけ殺した。結果、安里によって惨たらしく殺されることになった。

<作者のコメント>

 プライドが高く教育ママで、棗が跡取り候補の時はとても厳しい躾をしていました。修一少年にもそうしようとしましたが、その必要もなく修一は頭が良かったのでそれにまた腹を立てていました。結果、朝美への憎さが増していきました。


【安里朝美】

安里修一の本当の母親。修一が生まれてからは鶴子に脅され、彼のメイドとして働く一方、母親と名乗ることは許されなかった。修一に慕われていたが、交通事故によって亡くなってしまう。

<作者のコメント>

 安里という名前は沖縄の地名にもあり、それもあってか沖縄によくある名字のようです。朝美も沖縄出身であり、家計を支えるためにムラタ・グループにメイドとして出稼ぎに来ていました。

 修一のことはとても大切に思っており、幼い彼の面倒をほぼ一人で見ていました。


【形状記憶型知的生命群体】

宇宙の彼方から飛来した、情報の塊。家出した修一を取り込み、混ざり合ったことで、現在の安里修一が誕生した。

<作者のコメント>

 無数の情報の塊ですが、この状態ではその情報をただしく扱うことができず、ただ触れたものを「侵食」するだけでしたが、修一少年がホストとなり情報処理を行えるようになりました。その結果、任意で「同化侵食」ができる怪物が誕生しました。これができるのは、スパコン並みの情報処理ができた修一少年だからこそです。他の人では膨大な情報量に呑まれ、自我を失ってしまうでしょう。



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