第二話

今回の依頼は………傲慢な探索者への復讐か…。

報酬は、…2000万。探索者ランクはA…、Aか。

キツイな。仕方ない殺るか。

説明しよう。探索者ランクとはS A B C D E F Gという感じで難易度順に分けられている。その他にもダンジョン、武器、アイテム、にもランクがつけられている。

ちなみに俺はS、学校ではDそんな感じ。クラス平均はDよりちょいした位。ラノベでありがちなやつだ。分かるだろう?まあそれは良いとして。今回の依頼は柿典 玄弥(かきのり げんや)という名の人物の暗殺。TVでもよく見かける高慢で有名な人物でいつか殺されるだろうと思っていたが、自分に回ってくるとは思いもよらなかった。

さてプランを立てるか。

まず暗殺するには下準備をしなければならない。俺の得意分野は狙撃。

土地の高さ、ビルの位置、などなど周辺の地理を知らなければならない。

相手はAランク油断はできない。二回目からはかなり難易度が上がる。

相手の行動、癖、行く場所所持している武器など事細かく調べ上げてから、暗殺する。念入りに準備をしなければ死ぬ。それが暗殺。

今回暗殺する場所は川崎第七ダンジョン。ダンジョンランクB。川崎市の東京に一番近いダンジョンである。狙うはダンジョンから出てきた瞬間。3日後、ターゲットはダンジョンに入る。武器は愛銃であるMCMillan Tac-50という名のスナイパーライフルを使う。重量11.8kg、有効射程距離は1800m。世界記録は3540mという化け物じみた距離だ。ちなこの銃は、ダークウェブの通販で購入した。

弾丸は俺の持っているスキル狙撃で補充可能。サプレッサーも風魔法で無音化できるから、必要なし。

俺のステータス

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峯 影屠

年齢:16 職業:暗殺者

スキル:影魔法 暗殺術 狙撃 幻影魔法  体術 身体強化 風魔法

ランクS

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他にもIMI デザートイーグルというハンドガンとシースナイフを武器としている。

「ああ、もう2時か。寝よ」

ー翌朝ー

眠い体を起こして食堂へ行きコーヒー、クロワッサン、ヨーグルトを我が胃にぶち込む。その後、授業の準備をして教室に行く。

教室に着いた後、自分の席で座り、読みたくもない本を広げ眺める。

「はよー。何やってんの?」

そんな声と共に声をかけてきたのは鏑木。

「本だよ。本。見りゃ分かるだろ。」

「冷たいな〜」

「普通だろ」

そんな会話をしていると担任が入ってきた。

「お前ら座れ〜。HR始めるぞ〜。」

(え〜と一限目は数学か。重いな。)

そんなことを重いながらため息を漏らす。

「HR終わります。礼。」

HR終わったか。

数学ってことは、ああザビエル先生か。光反射するからカツラでもつけて欲しいな〜。

まあどうでも良いことだが。

〜授業後〜

「ああ〜やっと終わった〜。」

(次は実技か。)

実技。それは養成学校に特別に導入された、主要教科以外のダンジョンで必要な戦闘力、探索力、技術、そして対人戦闘。なぜ対人戦闘能力が必要か。それはダンジョン内での探索者同士の争いや盗賊などへの対策である。ダンジョン内では、例え人を殺したとしても、24時間以内に、ダンジョンに養分として吸収されてしまうため、証拠が残らない。現にダンジョン内で盗賊やアイテムの争奪戦に巻き込まれて死ぬというケースが多発している。

そして今は、模擬戦を赤崎が教師としている。

ちなみに教師のランクはA。Aランクは国内に200人ほど居て、それなりに有名な人が多い。さらにSランクの人物は少なく日本国内に5人しかいない。まあ俺はDということにしてるしその5人には含まれてはいないが。

今は教師と模擬戦をしているが、生徒同士でも行われる。ここで重要になってくるのがクラスカーストという名のものだ。男子の中で暮らすカーストトップのものだけが

赤崎と模擬戦できるらしい。ようわからんがそれだけ赤崎が美人でクラスの男子たちを魅了しているということだ。正直、微塵も興味ないが。そんなことを解説している間に模擬戦が終わったようだ。結果は教師の勝ち。それもそうか、経験の差が全く違う。ただ赤崎もそれなりに善戦したようだ。教師の額に汗が滲んでいる。

(おっ。)次に教師に挑むのは鏑木か。剣対拳の勝負か。見ものだな。少しばかり拝見しよう。先制攻撃で鏑木がストレートを入れるが防がれる、その後剣で突かれるが

うまく避けた後、足払いをして、相手の隙にブローを放つ。残念ながら回避され首元に剣を突きつけられて終わりだった。なかなかよかったんじゃないか?そんな感じで

模擬戦を進め、授業が終わった。その後はなんの変哲もない座学の授業が続き、一日が終わった。帰りのHRが終わった後、自分の部屋へ戻り、銃のメンテをした。

次の日もいつも通り終わりついに土曜。暗殺実行の日がやってきた。

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