11月(2021年) 新書類

 今月は月半ばにブリリアントダイヤモンドをプレイするためだけにスイッチを購入したため、緊縮財政でした。そのため、購入した本というのは決して多くはないですが、図書館で借りた本を主に紹介します。


①舛添要一『ヒトラーの正体』(小学館新書、2019)

 ほんの少しの挫折と、ヨーロッパの国際情勢がヒトラーを生み出したというのは、ある意味恐ろしいことです。経済的に「良いこと」もしているのは確かだとしても、「悪いこと」があまりにも残酷すぎて相殺どころか「良い面」も埋め尽くすほど。


②クーリエ・ジャポン『不安に克つ思考 賢人たちの処方箋』

                     (講談社現代新書、2021)

 デカルトやカントが歴史人物として残っているように、後世に名前が残るであろう賢人は今もいるのだと教えられた気分です。コロナ禍含め、今の社会によって不安を覚える人、もしくは頭のいい人の話を聞いてみたい人はどうぞこちらを。


③保阪正康『陰謀の日本近現代史』(朝日新書、2021)

 満州某重大事件、柳条湖事件→満州事変、真珠湾攻撃など、教科書では習わない陰謀があります。というかこの時代は陰謀が渦巻いていたと言っても過言ではないようです。恐ろしい時代です。


④阿部拓児『アケメネス朝ペルシア』(中公新書、2021)

 ダレイオス一世とか、「王の道」とか、世界史で習った人も多いであろう古代の王朝です。まったく知らない領域に飛び込んでみるのも面白いですよ。難しい話も分かりやすく読めたのは、著者の執筆技術でしょうか。いつか「ササン朝ペルシア」の方も誰か書くのを楽しみにしています。


⑤舛添要一『ムッソリーニの正体』(小学館新書、2021)

 ①同様、舛添さんの本です。中学の社会だとヒトラーが主でムッソリーニは従のようにも思ってしまいますが、実際にはムッソリーニがヒトラーに強い影響を与えました。政治的なセンスがあった人物ではないかと、読んでいて思いました。

 全然関係ないですが、舛添要一さんは今は本を書いたり研究したりする仕事をしているのでしょうか。個人的には結構わかりやすかったので、今後もいろいろな本を出してほしいです。


⑥高橋慎一郎『北条時頼』(吉川弘文館、2013)

 人物叢書です。北条時頼は、来年大河ドラマの主人公となっている2代執権北条義時のひ孫で、5代執権となった人物です。厳しい情勢で政治を行う一方、仏教を深く信仰したことでも知られます。その素質は、子どもで、のちにモンゴルと対峙した8代執権時宗に、確かに受け継がれました。


⑦平藤喜久子『神話でたどる日本の神々』(ちくまプリマ―新書、2021)

 今月最後は日本神話の本です。日本は、あまり神話というものを大事にしていない気がします。きっと戦前の反省ということもあるのでしょうが、日本の文化を知ることは悪いことではない、むしろ大切なことだと私は思います。

 ということで、読みやすいものから手を出してみました。プリマ―新書は読みやすくていいですね。今度はもう少し難しい本に手を出してもいいかなあと思いました。

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