第2話
「ヒノキの棒は、意外と強いぞ!」2
カエルは朝、学校へ行く前に隣の家に住んでるジジィの家の水くみバイトをしている。このバイトは1ゴールドである。学校から帰ると宿屋のルームサービスと布団干しのバイトで1日3ゴールドである。
このルーティーンで10日こなした。
40ゴールド…。
カエルはもう少し貯めたいのだが同級生達はほぼ全員が卒業冒険に出てしまい、クラスにはカエルと道具屋の息子のカバくんしか居なくなっていた。
道具屋のカバくんはどう足掻いても道具屋にしかなれないし、植物の研究をしているから卒業冒険には興味ないのである。
「カエルはなんでそんなに冒険へ出たいのさ」
「なんでって…冒険だよ?旅だよ?何が起こるか解らない冒険だよ?」
「解らないなぁ」
「カバくんには無理かもね!俺はこの40ゴールドで武器を買いに行くぜ!」
「あ!うちによっていきなよ!」
「お!おじちゃんに薬草を安くしてもらおう!」
二人はカバモトキヨシへ向かった。
「おお!カエルよく来たな!冒険へ出たいからバイトしてるんだって?」
「何で知ってるの?」
「さっきカエル母が来てたんだよ」
「そうなんだ!」
「そこでな!これをあげようと思って物置からとってきておいたよ」
カバくんの父親はヒノキの棒をカエルへ手渡した。
カエルはヒノキの棒を手に入れた。
「マジで良いの!?」
「もちろんだよ!あとな隣のじいさんは昔はよく冒険へ行ってたから何かくれるかもよ!」
「おお!それは良い情報だ!色んな人に声をかけてみよう!!」
「あとお願いがあるんだけど、卒業冒険へカバも連れて行ってくれないかな?今年から卒業冒険へ出ないと卒業も進級も出来なくなったんだよね」
「えぇ!?一人旅が良かったのにぃ!」
こうしてカエルとカバくんは一緒に旅に出ることになったー。
つづく
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