118話 大暴れのち小休止のこと

大暴れのち小休止のこと








爆風の衝撃が、こちらまで届く。


思わずたたらを踏んだ俺が霞んだ目を開けると、通路は黒煙に満ちていた。


鼻腔に、肉の焼ける臭いが届く。




「―――ッ!!」




最悪の予想を振り払うように、すぐさま床を蹴って走り出す。


俺の横には、必死な顔の後藤倫先輩が。


ほぼ同時に走り出したようだ。




「後藤倫先輩!神崎さんと一緒に七塚原先輩を―――っ!」




「わかった!生き残りは任せる!」




その声を聞きつつ、未だに晴れない煙に体ごと突っ込んだ。




さっきの爆発の前。


七塚原先輩の前には、シールド持ちと・・・その後ろに銃を構えた黒ローブたちがいた。


もし生き残っていれば、先輩の安否を確認するどころじゃない!


奴らにとっても至近距離での爆発だ。


生きていても、立て直すには時間が少し必要だろう。


・・・正気を取り戻す前に、成仏させる!




足元に散らばる肉片をかき分け、走る。


視界はゼロに等しいが、距離感は体が覚えている!




「ぐぇ!ごぼ!・・・み、見事だ葛城・・・」




前方から声。


七塚原先輩では、ない。




「これであの男も天上の座に・・・」




違うなら、こいつは敵だ。




「まねっ!?」




声を頼りに踏み込みつつ斬り下げる。


伝わった感触からすると・・・首筋はやれたな。


血の噴き出る音も、それを教えてくれる。




「がば・・・ご、ごごに・・・敵・・・てき、敵ぃい!」




無言でそいつの喉を掴む。


手に伝わる感覚から、じきにくたばることが分かった。




「んなっ!な、何を・・・!?」




驚愕の声を漏らすそいつを掴んだまま、押す。


それと同時に、喉を握る手にありったけの力を込めた。


みしみしと骨の軋む感覚が手に伝わる。




「~~~っ!?~~~~っっ!?!?」




これで、後ろの奴らに声を届けることはできまい。


お前には、死ぬまで精々役に立ってもらうぞ。




さて、そろそろ煙の切れ目だろう。


視界が少しずつクリアになってきた。


さあ・・・行こうか。




先に進むごとに煙が薄くなる。


じわじわと、先の様子が分かってきた。


足元には、さっきまで奴らの何人かが構えていたシールドの残骸が落ちている。


その持ち主たちの死体のそばに。


・・・っていうことはシールド持ちはほぼ全滅だな。


俺が今持ってるこいつは突出して前に出てたってことか。


戦果の確認のためだろうか。




じゃあ、それより爆心地に近かった七塚原先輩は・・・




いや、考えるな!今別のことを考えれば死ぬぞ!!


俺がやるべきことは後列の銃持ちへの対処!


七塚原先輩のことは・・・後ろの2人に任せる!




「あそこだ!撃て、撃てえ!!」




おっと、やはりまだ生き残りがいたか!


そうだそうだ!撃ってこい!


こっちには高性能の盾があるんだ!!




一斉に聞こえてくる銃声。


数は4・・・いや5!




「んん!?んご!?~~~~~~~~~~ッ!?!?!?!?」




死にかけの盾が急に元気になった。


背中にいいのを喰らったらしい。




「あああ!撃つな!撃つなァ!!」




どうやらコイツの背中というか、黒ローブが見えたようだ。


・・・自爆戦法とかやってる癖に、自分で味方を撃つのは嫌らしい。


相変わらずよくわからんメンタリティだ、こいつら。


ま、せいぜい利用させてもらうか。




銃声が止んだ瞬間に、一気に踏み出す。


音の位置からして、距離は遠くない。


一気に・・・ケリをつけてやる!!




視界がクリアになり、通路の様子が見えた。




「なんっ・・・!う、撃て!!」




俺の姿を視認したんだろう。


狼狽しつつ射撃の指示が飛ぶが・・・もう遅い!


ちょい頑張ればそこは俺の間合いだ!!




「ううううううおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!!!!」




もうただの肉の塊と化して脱力した盾を持ち、俺は猛然と走り出した。


狙いは、さっきから指示を出してる・・・後列中央の男!!




「ああああ!!く、来るな!!来るなアアアアァッ!!!!!!」




喚く声を頼りに走る。


腕越しに、ビスビスと弾丸がめり込む感触。


おっと!この距離だと何発か抜けるか!


・・・急所さえ無事ならそれでいい!!




「がああ・・・あああああああああああああああああああっ!!!」




渾身の力を込めて、盾の腹に蹴り。




「ひい!?わあああああああ!!!!」




七塚原先輩の蹴りほどじゃないが、それなりの勢いで飛んだ盾は・・・そのまま中央の黒ローブに激突した。


くたりと仲間の死体にのしかかられて喚くそいつ。


そして、固まる周囲。




「ふうっ!!」




床を蹴り、斜めに跳ぶ。




「へ?」




自分が狙われるとは思わなかったのか、ぽかんとした表情の左端の男。




「へひゃ・・・!」




慌てて俺にライフルを向けようとするが・・・遅い!!


愛刀を、そのまま投げる。




「げぅ!?」




切っ先が腹に突き刺さり、銃を取り落とすそいつの横すぐさま回り込む。


同時に、脇差を抜いて深々と脇腹に突き刺した。


左腕で首を絞めつけながら。




「ああが!?がああああ!?」




まるでバイクを運転するように、ぐりぐりと何度も捻る。




「はひっ・・・!?」「あああ・・・!?」




痙攣し、血を噴き出して悶える仲間の姿に・・・残りの奴らが怯む。




「なんだよ、なぁに一丁前に怯えてるんだよォ!!」「いぎぃいいいいいいいいいいいい!?!?!?!?」




怒鳴りながら、新しい盾を使って近付く。




「お前らが散々やってきたこと・・・だろうが!!!」




脇差から手を離し、フリーになった手で拳銃を引き抜く。




「懺悔もいらん!!」




発砲。


一番近くにいる黒ローブの喉に穴が開く。




「謝罪もいらん!!」




発砲。


発砲。


その後ろの黒ローブの額に命中。


さらにその後ろの奴は、胸に。




「ただ・・・死ね!!!」「うひぃい!!」




最後に残った奴は若干混乱から復帰したのか、俺にライフルを向けた。


お互い同時に発砲。


俺の放った銃弾はそいつの右目を貫き。




「っぐ!」




奴の銃弾は盾を貫通して俺の胸に。


いってぇ・・・だが、盾のお陰か多分貫通はしていない。


肋骨くらいは・・・折れたかもしれんが。




ともあれ・・・これで全員だ。


通路の奥に新手はいない。




向こうからはまだ怒号や銃声が聞こえてくる。


古保利さんたちの方に集まってるみたいだな・・・悪いが、助かった。




「ひ、ひぃひひ・・・ま、待て、まっ!?」




最初の盾の下敷きになっていた黒ローブに、回収した愛刀を突き刺す。




「―――待たない、死ね」「ご・・・ぇ・・・」




俺に向かって喚くその口を貫通した刃によって、強制的に黙らせた。




「・・・ふぅ」




あ、息したら若干胸が痛い。


・・・ヒビは確実に入ったかもな。


だけど盾と自衛隊製チョッキのお陰で死なずに済んだ。


生きてりゃ安い。




さて、全員にトドメを刺したら戻ろう。


七塚原先輩を探すんだ。






俺が暴れている間に煙はほとんど晴れていた。


爆発でどこかの窓でも割れたのかもしれない。


・・・これビルにまでダメ―ジ入ってないか?




廊下にうず高く積まれている黒ローブたちの死体。


その周囲でに後藤倫先輩と神崎さんがいる。




「先輩!神崎さん!」




声をかけると、2人がこちらを振り向いた。




「たな、田中、田中ぁ・・・」




煤で汚れた後藤倫先輩。


その顔は、いつもとは違って目を潤ませている。


こんなに感情を表に出すなんて・・・まさか。




「田中ぁ・・・見つかんない、見つかんないよぉ・・・ななっち、見つかんない・・・」




先輩は、血まみれになった手で俺の肩を掴む。


傷・・・じゃないな、黒ローブたちの血か。




「ど、どうしよう・・・どうしよう田中ぁ・・・」




混乱しているんだろう。


先輩はそのまま俺の胸に顔を押し付けると、ぐりぐりと押し付けてきている。


・・・ほんと珍しいな。


こんな先輩は何年ぶりだろうか。


10年くらい前に見たっきり、かな?




「大丈夫ですよ先輩」




その背中に手を回し、ぽんぽん叩く。


はは、こうして見ると年下っぽいな。




ぐうううう!?


先輩がとんでもない力で俺の背中に手を回してきたぁ!!


ハグはハグでもベアハッグだ!!




「あ、あの先輩が爆弾くらいで死ぬわきゃないでしょ。ミサイルでも持ってこなきゃ」




半分自分に言い聞かせるように、なるべく優しく話す。


おごご・・・背骨が折れそう。




しかし状況がまるでわからんな。


先輩はこの調子なので、神崎さんに聞こう。




「あの、神崎さん・・・七塚原先輩は・・・」




何やら真顔の神崎さんに声をかける




「・・・あ、え!?ああ、ええっと・・・」




何を狼狽しているんだろう。




「み、見ての通り、見つからないんです。あの体ですから見落とすことはありませんし・・・その、体ごと消し飛ぶような威力でもなかったですから・・・」




・・・確かに。


この廊下はそんなに広くない。


あの大柄な先輩が見つからないなんて・・・


壁は飛び散った血によって汚れてたりヒビが入ったりしているが・・・




「・・・ん?」




廊下には、左右に小部屋や倉庫へのドアがある。




「・・・あの扉って」




いくつかの扉は爆発の衝撃によって半壊したり開いたりしている。


そのうちの一つに、妙な傷がある。




爆発によって内側に開いたようにも見えるが・・・その中心が一点にひしゃげているのだ。


まるで、何かで突かれてぶち破られたように。




「先輩!神崎さんこっちですこっち!!」「んみゅ!」




後藤倫先輩を抱えたまま、その扉まで行く。


いや、だって先輩すげえ力でしがみついてるんだもん。


いつぞやの美玖ちゃんを思い出すなあ。




その部屋の上には『備品倉庫』と書かれていた。




相変わらず離れてくれない先輩と一緒に部屋に入る。


中には、大量の段ボールや毛布がある。


ここは・・・災害用の備品倉庫、か?




爆発の衝撃で内部は滅茶苦茶になっている。


床には水のペットボトルや非常食がぶちまけられていて足の踏み場もない。




「あれは・・・!!」




壁際に、こんもりと盛り上がった毛布の山が見えた。


先輩を引きずりながら近付き、それをかき分ける。




「ああ・・・」




どでかい見知った手が見えた。


急いでその手首を掴む。




「あああああ・・・」




―――暖かいし、脈がある。




それを確認した途端、足の力が抜けて膝を折ってしまいってえ!?


身長の関係で、後藤倫先輩の頭が俺の顎を直撃した。


舌噛むかと思ったァ・・・




涙目になりつつ、残りの毛布を引っぺがす。




「先輩!七塚原先輩!!」




気絶した七塚原先輩が、そこにいた。




「ななっぢぃいいい~~~~!!!」




それを見た後藤倫先輩は、今度は七塚原先輩に縋り付き・・・間髪入れずに頬をビンタした。


連続したいい音が響く。




「ちょっとォ!?何してんすか!?」




脳にダメージとか受けてたらどうすんだ!!


往復はやめろ往復は!!




「む・・・ぅ」




七塚原先輩の目が、ゆっくり開く。




起きたァ!?


なんたる出鱈目!!




「な、七塚原さん!大丈夫ですか!!七塚原さん!!」




我に返った神崎さんが声をかける。


後藤倫先輩は七塚原先輩に抱き着いたままだ。




「・・・おう、うむ、大丈夫じゃ」




周囲を見回し、状況を把握したらしい先輩がいつものように笑った。


よかった・・・そりゃ死ぬわけはないとは思ってたけどさ・・・本当によかった。




「咄嗟に飛び込んで命拾いしたのう・・・はっはっは」




どうやら爆発する前にドアを八尺棒でぶち開けて飛び込んだらしい。


機転が利くなあ。




「心配かけたのう・・・敵は?」




「全員ぶち殺しましたよ」




「そりゃあ安心じゃあ・・・ぬ?」




俺の返事に破顔したかと思えば、何らかの違和感を覚えたような顔をする先輩。


毛布の山に包まれた左手をゴソゴソうごかし・・・外に出した。




「おわ!」




「ああっ!?」




俺と神崎さんは同時に悲鳴を上げ。




「・・・こりゃあ痛いはずじゃあ、がはは」




先輩はおかしそうに笑ったのだった。






その左腕の・・・手首と肘のちょうど中間地点。


そこは、鋭い金属片が1本貫通している。


外気に触れたことで、隠されていた血の臭いが狭い部屋を満たす。






「・・・!!」




その光景を見た後藤倫先輩は、すぐさま手ごろなタオルケットを素手で引き千切って細くした。


そのまま、手早く七塚原先輩の上腕・・・動脈の部分にきつく巻き付けた。


判断が早い!さすがだ!!




「腕を見せてください!」




神崎さんが治療を始めるのを見て、俺は部屋の外で見張りをすることにした。


ここにいてもできることはないし、増援が来ないとも限らんしな。


銃に新しい弾丸も込めておこう。








「おーい、田中野く~ん」




しばらく見張りをしていると、廊下の向こうから古保利さんが顔を出した。


その顔は、返り血で赤く染まっている。


手には、例のデカい苦無が・・・それも血まみれで持たれている。


あっちも片付いたようだ。


前と違って向こうの方が敵が多かったらしい。




「いやー・・・無事かい?どこぞのテロリストじゃあるまいし、まさか自爆するなんてねえ」




こちらに向かって歩いてくるその姿は・・・全身真っ赤だ。


だが、目立った傷は見当たらない。


全て返り血のようだ。


・・・かなりの至近距離で戦っていたようだな。




「こっちは七塚原先輩が負傷しましたけど・・・他は無事です」




「うっわ、マジ?怪獣でもいたの?」




・・・まあ、普通はそう思うわな。


正直真っ先に大怪我しそうなの、俺だし。




「いや、例の自爆に巻き込まれまして・・・今治療中です」




「あー・・・アレびっくりしたよねえ。で、大丈夫?」




ビックリしたで済むのか・・・?




「詳しいことはわかんないですけど、動脈や神経なんてのは無事らしいです・・・たぶん」




漏れ聞こえてくる神崎さんの声からそう判断した。


いや、普通の人間なら大怪我なんだが・・・その、先輩だし。




「ふむ、とりあえずあいつらは片付けたからさ、こっちにおいでよ。ウチに外部とはいえ衛生兵いるし」




おお、そりゃありがたい。


神崎さんはいるけど、専門じゃないしな。




「死人こそいないけど、ウチも負傷者多くてねえ・・・一旦休憩して立て直そうか」




「やっぱり、爆弾ですか?」




「そうそう、もうさ・・・10人単位で腹に爆弾巻いて突っ込んでくるんだもん。まるで質の悪いゲームみたいさ」




・・・どうやらあっちにはもっともっといたらしいな、〇ンバーマン。


こっちは広さ的な意味で少数だったで助かった・・・のか?




「・・・ん?」




そうしていると、古保利さんが鼻を鳴らして怪訝な顔をする。


そのまま、俺の方を鋭い目で観察することしばし。






「・・・いや、キミむっちゃ負傷してるじゃん」






「・・・は?」




俺が?負傷?


いや、別にどこも痛くはないんだが・・・




「あー・・・キミアレだわ、精神が肉体を凌駕するタイプかあ・・・流石南雲流」




「いや、俺はどこも・・・おお!?」




あらためて観察すると、見える範囲でも服がズタズタになっている。


これアレか!?


盾構えて突っ込んだ時の傷か!?




「ふむん・・・擦過傷ばっかりだね。あ、これ貫通してるわ」




「いっでえ!?」




古保利さんがしゃがみ込み、ふくらはぎを掴む。


そうしてやっと、俺に痛みがやってきた。


・・・っていうか、なんか体があちこち痛いぞ!?




「・・・急所だけ綺麗に何ともなってないけどさ、止血しないとヤバいよ」




「いだだだだ!わかった!!わかりましたァ!!」




押さないで!痛すぎるから押さないで!!




「七塚原さんの応急処置終わりました田中野さん!・・・田中野さぁん!?」




部屋から顔を出したらしき神崎さんが、走り寄って来る気配。




「やあ二等陸曹。すごいよね彼、今やっと痛みが来たんだって」




「三等陸佐!?と、とにかく傷を見せてください田中野さん!!早く!!!!!」




俺はすぐさま全身をくまなく観察され、古保利さんたちと合流することになった。


泣き顔を見られて恥ずかしかったのか、後藤倫先輩は後で来るらしい。








「おまーの方が重傷に見えるのう」




「こんなに包帯いらないのに・・・」




『大会議室』に急遽設営された治療スペース。


俺は、七塚原先輩と並んで椅子に腰かけていた。




『みらいの家』由来であろう、悪趣味な壁の落書きの前で・・・さながら野戦病院のような光景が繰り広げられている。




全身にやけどを負った人。


銃撃によって腕や足を撃ち抜かれた人。


それらの人たちを、走り回って治療する人達。




「もう抜こうとしないでくださいよ、それ」




「わかったわかった」




七塚原先輩の手は、金属片が貫通したまま包帯でグルグル巻きにされている。


金属が綺麗だったことと、抜けば出血が増えること。


その上ここには手術用の機材がないので・・・そのままとなっているのだ。


飛び出していた両端は、糸鋸的なモノで短くされてはいるが・・・それでも痛々しい。




「やーれ、後少しじゃっちゅうのに困ったのう」




少しも困っていなさそうな先輩が、無事な方の手で頭を掻いた。




・・・10階も制圧完了。


数々のアクシデントはあったが、まだ戦える。




残るは、最上階のみ。


この戦いも、もうすぐ終わる。




俺は、気合を入れるために・・・咥えた煙草にゆっくりと火を点けた。

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