第11話
【聖域】という新たな力を手に入れた僕は、意気揚々と三階の探索に乗り出し――。
「これって、どう使うんだろう……」
早速、暗礁に乗り上げていた。
インフォメーション・スワイプで目の前に表示した文字列を、再度確認する。
迷宮深度:3
潜心:2
潜技:2
潜体:1
【聖域】:1
『星屑のごとく多種多様な世界から集まる【
「ダイバーズウォッチとか物凄い道具が存在する狭間の世界なんだから、他の世界の情報なんてなんでも手に入りそうなイメージなんだけどなあ」
『世界をまたぐというのは簡単な事ではありませんよ。【構造理解】などの【
「手伝ってもらえるかな、シリエルさん」
『はい、こういう事こそ支援精霊の私の役目です』
とりあえず、この【聖域】は、ダイバーズウォッチでいつでも呼び出せるように登録しておこう。
ダイバーズウォッチの画面の下から上に二本指を走らせるスワイプ操作が、スキル・スワイプだ。
スキル・スワイプは、スワイプ動作の後に簡易なジェスチャーを行う事によって【
『指を鳴らして空中に何本もの【水槍】を浮かべて一斉放射する
素晴ら浪漫を理解する人たちが多すぎやしませんかね……。
まあ、それはともかく今は【聖域】をスワイプできるように設定しよう。ダイバーズウォッチの画面を操作しながら、スキル・スワイプの先頭に【聖域】を登録する。いまのところ、僕が扱える【
「よし、登録完了」
『さっそく試用する事をお勧めします』
「だね、名前から想像すると、シールドとか防御系のような気がするんだけど」
中剣を消して、二本指でスワイプする。
「スキル・スワイプ!」
さあ、どんな効果が出る?
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