第7話
「……っ! よっと!」
バックステップで横からの
そのまま、結果を見ることもなく、次の
「イクイップ・スワイプ!」
素早くダイバーズウォッチに二本指を滑らせ、覆いかぶさるように攻撃してくる
「ぐっ!」
質量で押しつぶされそうになるのをぐっと堪えて、そのまま背後に流す。右足で蹴り飛ばし、距離を確保する。
「イクイップ・スワイプ!」
再び、装備を中剣に変え、態勢の整っていない
その後、数匹の
◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆
最初の戦闘から約一時間が経っていた。戦闘回数は、五回を超え、討伐数はそろそろ両手では数え切れなくなってきている。
「イクイップ・スワイプが忙しい……時々、噛みそうになるな」
シュワイプって言いそう。どうでもいい事を呟きつつ、中剣を消す。
常に剣を持っているのがきつくなってきたので、必要な時にスワイプする事にした。地味に重たいんだよね。それに、その方が特撮主人公みたいで格好いい。
「ダイバーズウォッチよりも、ダイバーズベルトの方が格好良かったのになあ……と。なんだ、突き当りかあ」
曲がり角の先は、唐突に終了していた。この迷宮では、こんな感じの突き当りがよくある。結構、長い事歩かされて、その先がこうだと愚痴の一つも言いたくなってしまう。
「また来た道戻るのか……えーと、どこまで戻るんだ。インフォメーションっと」
地図を表示させて、突き当りを書き込む。恨みを込めて、大きく赤いバッテンもつけた。二度と来るか、というメッセージも付けたそう。ピンチインで地図を縮小する。
「あー、あの分岐まで遡るのか。遠いなあ。……ん? これは、もしかして」
地図をある程度拡大させてマッピングを続けていたので、久しぶりに縮小させてみたところ、地図はある程度の大きさの四角形の範囲に収まるような形をしていた。そして、その左下が、ぽっかりと開くように空白地帯になっている。まだ行ってない通路がそこの近くにある。
「この空白を埋めたら、階段が見つかるんじゃ……?」
僕はそう思いながら道順を確認し、地図を閉じると
それからしばらくして。
「……見つけた」
下へと降りる古びた階段が、僕の目の前に待ち構えていた。
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