第52話 霊道帰還に向けて

交流戦が終わり、俺達は日々鍛錬、依頼、勉強に明け暮れていた。

霊道帰還の日が近づいているからだ。


「はーい、みんなおはよー!」


「おはよーございまーす!」


「うむ!いい挨拶だー!今日は霊道帰還の説明と共に着いてきて頂くプロのヘブングライダーの方々を紹介しまーす!」


「プロかぁ…!俺まだ榊さんしか知らないからドキドキする…!」


「そうだよな〜、今回は誰が来てくれんだろーな!」


「はーい、気になるのは分かるけど!まずは説明から!説明を始めるよ!しゅうと君以外はわかると思うけど、念の為きちんと聞いてね!」


「はーい!」


「まず大前提として、霊道帰還は大晦日とお盆の年2回行われます!」


「そんな事閻魔様が言ってた気がするな…」


「ここからは多分初耳だと思うからよく聞くように!」


「霊道帰還は私達が戻れる3日間、現世に戻って悪い霊を祓ったり未ださまよってる霊をこの世界へと案内するのが目的です!」


「なるほど…」


「班は私達ヘブングライダーとヘルスレイヤー合わせて計7人で組みます!着いてきてくれるプロの方々は私とヘルスレイヤーのキョウカ含めそれぞれ3人ずつです!」


「その班っていつ決まるんですか?」


「班は5日後にあるヘブングライダーとヘルスレイヤーの合同特訓の日に決めるよ!」


「頼むから炎治とは一緒にしないでほしいぜ…」


「一緒に着いてくプロの人達が班を決めるからそこ忘れないように!」


「霊道帰還で現世に戻った時は、お寺にお泊まりさせてもらいます!」


「お寺…?」


「そう!お寺にいる人達は私達の存在を知っているし目視もできるからいつも使わせてもらってるの!」


「そうなんだ…!」


「私達以外にも沢山のヘブングライダーやヘルスレイヤーがあちらに行くけど私達は私達専用の決められたお寺があるからそこにお泊まりするの!」


「そして、肝心な霊道帰還の方法なんだけど…エデンにある列車で霊道を通って行くよ!」


「列車で行くのか!」


「そ!大事なのはこれくらいかな…他に聞きたいことはある?」


「あっちで悪霊退治や案内って、こっちの依頼みたいにどこかに張り出されてるのを提出して向かうって感じなんですか?」


「ううん!あっちでは主にパトロール!あとは感知隊が大きい反応を見つけたらプロの方々を通して指示が出て向かうって感じ!」


「なるほど…」(ゆめかの所へ行けるのかな…)


「でも思ってた守護霊とは違うんですね…俺てっきりずっと1人に張り付いてるのかと思ってました。」


「ぶっちゃけ効率悪いからね…こっちも人間と同じ量のガーディアンがいるかって言われたらいないし…」


「何となくわかった気がします!」


「よろしい!それでは早速着いてきてくれるプロを…ん?あ、電話だ…ごめん、ちょっとまってて!」


「誰からだ〜?もしや…彼氏か…!?!?」


「んー、ないね」


「俺もないと思う…」


「ま、まぁまぁ…」


「えー!?!?今からですか!?」


「ん?なんだ…?」


「んも〜…分かりました、向かいます。」


「みんな、急でごめんなんだけど…これからエデンへ向かいます!!」


「えぇー!?!?」


「なんでいきなり!?」


「なんか閻魔様の方で今日班を決めて欲しいって言われたらしくて…エデンでヘルスレイヤーも含めて来てくれるプロを発表するらしい…」


「ま、まぁでもすぐ帰って来れるんすよね?」


「それがねぇ…班を決めた後、チームワークを磨くために霊道帰還当日までエデンで合宿のようなものが行われるんだ…」


「えぇー!!!じゃああと20日くらいエデンで暮らすんですか!?」


「そうなの…ごめんねほんと急で…」


「ま、まぁ先生には罪ねぇし…そうと決まれば準備して行こーぜ!!」


「そうだね!急ではあるけど、始まるのが早くなっただけだし!」


「私としてはいつも足引っ張っちゃうしチームワークの練習もする時間長くなるから嬉しいかも…!」


「みんなぁ…」


「それじゃあ、各自お家に一旦帰宅して準備が整い次第学校集合でいいかな…?」


「了解です!」


俺らは急遽決まったエデンで行われるチーム発表と合宿に向かう支度をするため、1度解散をした。


「お、しゅうと来たな!」


「りゅうき早いな!」


「俺はすぐ近くだからな〜」


「そっか!」


「男子組早いな〜!」


「あ、らいらにひめの!丁度よかった!」


「みんなで先生んとこ行こーぜ!」


「うん!」


俺らは天木先生のいる集合場所へ向かった


「せんせー!おまたせー!」


「お、無事揃ったね!それじゃあ早速行こうか!エデンへ!!」


「おー!!」


俺らはエデンへ向かった

無事到着し、前に泊まったホテルに着いた


「あー、チーム発表緊張するなー」


「あぁ、ほんと…ヘブングライダー俺だけとかやめてくれよ…」


「流石に無い…と思いたい…」


「みんなー!さ、ミーティングルームに行くよー!」


「ついにか…!」


俺らはミーティングルームへ向かった

到着すると、そこにはヘルスレイヤーのメンバーが揃っていた


「おう!龍輝に雨宮!相変わらず元気そうだな!!」


「お前も相変わらずあちぃな〜火傷しそうだぜ…」


「ライアー…」


「雨宮か。何か用か?」


「いや、何でも」


「霊道帰還は俺もお前も初だ。同じチームになる事はきっとないだろうが、どんな勝負もお前には負けない。」


「俺だって…負けるつもりはない。」


「そうでないと困る。」


「しおんちゃん!まりちゃん!やっほ!」


「ひめのにらいら!久しぶり!」


「おう、げ、元気だった…?か?」


「まりちゃんは相変わらず、しゅうと君に目がないんだね〜!」


「なっ、ちがうっての!」


「さぁどーだかぁ?」


「う、うるさい!」


あの後しおんはらいらとも仲良くなっていたらしい。


「はいみんな〜!今日は急にエデンに来る事になっちゃってごめんね〜…それでは話は聞いてると思うけど、早速着いてきてくれるプロの方々を紹介します!」


「おぉ…!どんな感じなんだ…!」


「俺らだけで十分だがな…」


入ってきたのは男性2人に女性2人


「プロヘブングライダーの鴨沢正義です!」


見た目は好青年って感じだ


「同じくプロヘブングライダーの百合川結です」


大人しそうな見た目の女性だ


「プロヘルスレイヤーの山川虎遥!よろしく!」


男勝りな少女だ


「プロヘルスレイヤーの蜘蛛波瑛二です…よろしく」


暗そうな見た目の青年だ


「彼らが着いてきてくれるプロの方々です!」


「おーー!!鴨沢正義だー!!」


「こら!りゅうき、呼び捨てだめでしょ!」


「はは、いいんだ。僕を知ってるのかい?りゅうきくん!」


「知ってるも何もファンだぜ!ヘブンスタニアのスーパーヒーロー、ダックワン!」


「お、嬉しいなぁ、これからよろしくね!」


「おう!おなしゃす!」


「さてさて、それでは早速チームを発表します…!まず私達含めプロの方々の編成は…!」


チームA

天木エリカ

蜘蛛波瑛二

百合川結


チームB

天木キョウカ

鴨沢正義

山川虎遥


「おー!」


「それでは次は生徒達の編成を発表します!」


ドキドキだ…


チームA

雨宮修斗

神崎姫乃

國光炎治

鶴井真理


チームB

ライアー・ストライデン

御魂紫苑

川上龍輝

高嶺來良


「えっ…!!」(わ、私…雨宮と一緒…!?!?!?)


「よっしゃー!鴨沢正義と一緒だー!でもしゅうとと別になっちまった…」


「これが俺のチーム…!」


「ふむ…」


「よし!確認したら今日は終了!明日からはこのチームでの特訓となるので、各自頑張りましょう!!」


「おー!!!!」


チームが発表された

霊道帰還に向けて頑張らないと…

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