第51話 平和の創造者

天国と地獄は昔、戦争が行われていた。

と言うのも元凶はシヴァールだったんだけど、

戦争をせざるを得ない状況にさせたらしいの。

でもそこに平和の創造者、英雄と呼ばれた

白槇那賀芽と英雄の片腕、立間獣画が現れたんだ。まるで戦争を終わらせるべく召喚された異世界の勇者の様にね。

そこからどんな戦闘を繰り広げたかは書いてないからその場に居合わせた人にしか分からないの。でもその人達も何らかの影響でその時の事は覚えてないって皆いいはるらしい…


「そんなすげぇ人が…」


「シヴァールを倒して戦争を終わらせたってどんな強ぇ人だったんだ…」


「明確に倒したのかはわからないよ。現にさっき、間接的にはなるけどシヴァールを見てしまったし…」


まだ明かされていない謎は多いみたいだ


「ごめんね、授業なんて言ったはいいもののほとんど謎で教えてあげられなくて…」


「まぁよくわかんねーけど、しゅうともみんなも状態的には一安心らしいし?今んとこは解決でいいんじゃね?」


「そうだね!それより、今日の続きは一旦延期だって。このまま霊道帰還は少し不安だけど…」


「なぁに!俺としゅうとがいりゃどんな相手でも負けねぇっての!だろ?」


「…あぁ、もちろんだ!」


「ちょっとー!私達仲間はずれにしないでよー!」


「そーだよ!先生合わせて5人いればどんな事も即解決だよ!!」


「お、ひめのいい事ゆーな!」


「ふふ、ほんとに面白い子達だなぁ」

(どんなのが相手でも私がみんなを守るからね)


「さ!そうなればホテル戻って一旦休も!せっかくだしあと2日ここに滞在してエデン観光でも楽しもうじゃないか!!」


「うおー!!流石天木先生最高だぜ!!」


「さっ、行くぞ!とても早めの修学旅行だー!」


「うおー!!!」


こうして俺達はホテルに戻った

色々あったが死人が出なくて安心した

明日はエデン観光だ!!

ゆっくり休むとしよう


「ん…ん?」


「ライアー様!!先生!ライアー様が目覚めました!」


「あ、ライアー君、大丈夫?どこか支障はきたしてないかしら?」


「…あの後結果はどうなった?」


「一旦中止。地形もボロボロになってしまったしもう少し先でまた再戦よ。」


「よかった…心配したんだぞ!!ライアー!!!!」


「うるさっ…さっきまでめっちゃ燃え尽きてたくせに…にしても、無事目覚めてよかったよ。ライアー。」


「ほんとに…一時はどうなるかと…ライアー様ぁぁ…!」


「鶴井…國光…御魂…」


「いい仲間をもったじゃない。」


「…俺は無事だ。俺は…ヘルンに負けた…雨宮に負けた!!!!」


「ライアー…」


「ライアー君、一旦落ち着いて。」


「俺は落ち着いている…!!」


「いいえ、あなたは落ち着いていないわ。」


「なに?」


「自分の体と周りの人々を見なさい。ライアー君、あなたは奇跡的に四肢も残り一命も取り留めた。あの規模の攻撃を真正面から食らって生きてる保証なんてないわ。でもあなたは生きた。そして周りには、その状況を見て安心してくれる仲間が生きてそばにいてくれてる。あなたは悪魔の様な人ではないから言える。今の状況を見て、真っ先に悔しさと怒りがくるなんて…」


「せ、先生、落ち着いてくれ。俺らは…」


「わかっているわ。ライアー君、悔しい気持ちは痛い程わかるわ。でも今は、死を逃れたこの状況を仲間と共に喜びましょう?」


「天木先生…」


「…すまなかった。鶴井、國光、御魂。そして、天木先生。」


「なんだよ、素直になれんじゃん」


「ふっ、かわいいヤツめ…」


「ライアー様が國光君に狙われている…!?!?」


「…ありがとう。」


「!!!!」


「私も守れなくてごめんなさい。私の愛した生徒達は私が死ぬ気で守るわ。」


「じゃあ俺らだって!」


「愛してくれる先生を?」


「全力で!!」


「…ま、守らせてもらおう。」


「あなた達…」


「ぷっ…ライアーがそんな事言ってるのおもしろー!!」


「お前らはめたな…!?」


「俺は感動したぞ…!!うおおおお!!」


「私だってライアー様に守られたいです…!」


「ふふ、ほんとかわいい生徒達ね。」


こうして天国地獄交流戦は幕を閉じた

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