第50話 本気の衝突

ライアーの周りを風が囲む


「出来た。これが俺の本気だ…!!」


ヘルグリッター解除!!


「お前、ヘルグリッター解除出来んのか!面白ぇ!」


「面白がっていられるのも今のうちだ。」


ライアーはファントムブリンガーでシヴァを切りつけた


「ほぉう?中々いい剣だなぁ。だがお前がそれを無駄にしている」


「なに…?」


「もっとこいつの声を聞いてやれよ!もったいねぇなぁ!!」


「訳の分からない事ばかり言うな。ファントムブリンガー!!能力を発動させる!」


「おーっと、残念だがそれは出来ねぇなぁ」


「あ?」


「俺は相手の能力をかき消す事ができる。お前のトラウマ攻撃は効かねぇぞ?」


「なんだと…!?」


「お前は色々勘違いしてるみてぇだな。少し目ぇ覚まさせてやるよ!」


ヘルグリッター 解除!!


「な、なぜ…あいついくら両方の力をもっていても天国の方が本命じゃないのか…?」


「だから、俺はヘルウィングに宿りし破壊の神 シヴァールだって言ってんだろ?」


「こんな事…くっ、これにかけるしかないようだな…」


「お?くるか??」


「あぁ、やってやる…英華を助けるんだ…!」


ヘルファンクション フィアーファントム!!


「面白ぇ!気に入ったぜ!俺も本気の技で受けてたってやるよ!」


ヘルファンクション デストロイドグレイブ!!!


「なに!?…関係ない、俺は…この技で勝つ!!」


「俺を超えてみろよ!金髪悪魔!」


ぶつかり合い、結果…


「ふっ、大したもんだ。これからが楽しみだなぁ?だから死ぬんじゃねぇぞ?」


「うぐっ…」


ライアーは倒れ込んだ


「はぁーあ、もう終わっちまった!さて、じゃあ破壊に入るか…あ?なんだ?」


シヴァールの意識が少しずつ薄れていく


「ちっ、創造力の限界か。」


「……はっ!」


俺の意識は元に戻った

見えたのはボロボロになった地形とライアーだけだった


「俺に一体なにがあったんだ…」


ライアー・ストライデン 戦闘不能


一方観客席で…


「レジンちゃん、今の見た?」


「えぇ、あの方…破壊の神・シヴァールと…」


「あの子の成長はほんと楽しみだなぁ。」


「……そうですね。」


「分かってるさ。いざとなったら私がなんとかするよ。」


「……はい。」


その後地形の問題により、交流戦は一時終了とされた。


「先生…すんません…」


「ううん、気にしないの!とにかく、しゅうと君になにもなくてよかったよぉ」


「しゅうと、ライアーに勝っちまうって相当すごかったんだろうなぁ…」


りゅうきとらいらは倒れたあと、寝ていたので

俺がどんな状態だったのかわからなかったらしい


「あれが破壊の神・シヴァール…」


「せんせー、そのシヴァール?ってなんなんだよ?」


「あー、じゃあ歴史の授業をしよっか!」

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