第46話 VSライアー

「いくぞ!鶴井」


「え!?もう!?そんなまだ心の準備が…」


「え?」


「え?」


どうやら鶴井は勘違いしてるらしい


「あ、あのー、戦うよって意味なんだけど…」


「!?!?!?」


「し、知ってるし!…え、戦うの…?」


「え?あ、戦いたくないなら無理する事は無いけど…」


「どうする私…んー…ダメ!戦えない!」


そう言いながら鶴井は翼を生やしてどこかに飛んで行った


「……なんだったんだ…」


「あーもー私何してんの!?!?こんなんじゃみんなにキレられるってぇ…」


そうこうしているうちにしゅうとは他の対戦相手を見つけるため探し回っていた


「みんなだけ苦労させる訳にはいかねぇし…まぁまだ戦ってるかすらわかんねぇけど…」


「きゃーーー!」


「この声…近い!」


らいらの悲鳴が聞こえた


「らいら!!」


「しゅう…と…君…にげ…」


「らいら!くっそ、近くにひめのもいねぇし…あ!せんせー!!!聞こえるか!!!!」


俺は天木先生を呼ぶ事にした


「見えてたよ〜。ライアー君、急所はさけてくれたみたいだね?」


声とともに金髪の男が歩いてきた


「あぁ、殺してはまずいだろう?安心しろ、ヘルタクティクスも使っていない」


「そりゃどーも。しゅうと君!ここは君に任せて大丈夫かい?」


「……」


俺は正直怖かった

俺が負けたらあとの2人はどうなる?

あいつに切りつけられる事より、仲間への迷惑が怖かった


「怖気付いたか?」


「しゅうと君、やめておくかい?」


やめるわけないだろ…やめるわけにはいかないだろ!!


「任せてください、らいらを頼みます」


「…よく言った!健闘を祈るよ」


「面白い、やろうぜ。お前には本気でやってやるよ」


「望むところだ!」


俺は間合いをとり、力を発動した


「ヘルンウィング・イマジネイド!」


「ヘルタクティクス、ファントムブリンガー」


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