第10話 天獄の力

「さぁ、手をかざしたまえ!」


「はい…」


俺はヘブンメモリーに手をかざした

目の前がひかり、めをつむってしまった


「まぶしっ」


「汝、我の問いに答えよ。さすれば力をさずけよう」


「は、はぁ…なるほど…」


目の前には天使とは言い難い悪魔の様なものが立っていた


「汝が愛した者を我が消したとする。汝は我にどのような心を抱く?」


「夢香を…消す…?」


俺は言葉を選ぶ暇もなくただ出てきた感情を放ってしまった


「その時はお前を消す。俺がどうなってもだ。」


「ふむ、面白い。今までの者らは正しき言葉で言っていた。これ程意のままに放つものなど初めてだ。」


「でもあんたが夢香を消さない事は分かってる。あんたから貰う力は大切な人を守るための力なんだろ?」


「それは汝次第。授かった力をどう使うかは汝が決めるが良い」


「俺は、夢香を守るためにガーディアンになると決めた。悪い様には使わねぇよ」


「ふむ、地獄の者がよく言った。力を授けよう。汝には退屈せぬ未来を見せられそうだ。」


地獄の者?退屈しない未来を見せる?何言ってんだこいつ?てか問いって1個だけ?


「まぁよくわかんねぇけど頼む。俺はあいつを、夢香を守りてぇ」


「我、汝に対抗する力与えん。それは悪を滅ぼし正を導く黒き翼。翼に宿りし王は天獄の加護を与えん。生まれよ新しき力。」


タクティクスプロデュース


こうして俺は力を手にした

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