第3話 エンマ様
俺は部屋に入った。
でかい机とイスが置いてあり、なんとなく社長が座って居そうな部屋だと思った。
「ここがエンマ様がいるって部屋か?なんか社長室みたいなとこだな。」
「今からエンマ様を呼んできます。ここに座って少々お待ちください。」
机にはお菓子のような物が沢山入った箱とお茶のような器に入れられた紫色の液体が乗っていた。
「あ、ありがとう。(うえ、何だこの紫色の液体は...大人しく待っていよう。何があるかわからないからな)」
そしてしばらくして足音が2つ聞こえてきた
「お待たせしました。この方が獄寺エンマ様です。」
「あ、お願いしま...え?女の子...?」
俺の目の前にはレジンと名乗った女ともう1人多分獄寺エンマであろう女の子が立っていた。
「お前が新しく死んだ者か。少しの間だがよろしく頼むぞ。」
「エンマ様って女の子だったんだ...」
「言い忘れていましたがエンマ様は沢山おらっしゃいます。あなた方の世界で言う職業の一貫としてエンマ様という職業があるのです。そのエンマ様の中の1人がこの獄寺エンマ様なのです。」
「なるほど...ま、まぁお願いします。」
「うむ。てかこの喋り方もうやめていー?疲れるんだけどー」
(え!いきなり喋り方軽くなった!?)
「仕方ありませんねいつもそうなんですから。」
「やっぱレジンちゃんは優しいなぁ!」
「え、てきとーじゃ...」
「てか本題に入るけどさ、どっち行きたいとかある?」
「え、希望とか出来るんですか?出来るならそりゃ天国がいいですけど...」
「出来るよー君対して悪い事してないし。おや?君女の子を色んな場面で助けているね?こりゃ天国どころか生前の世界に帰らせてもいいかもしれないなぁ...」
「え!?帰れるんですか!?帰りたいです!」
「うーん帰れるんだけどねぇ...」
「ん?何か悪い事が?」
帰る方法とは俺らがよく知っている方法だった。
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