第3話
せんせい、せんせい、どうしよう。
おうち、もえちゃった。
隣の隣のレストランが火事になって、それに巻き込まれて私たちの家、全部燃えちゃった。
なにも、なんにものここってなかった……!!
ぜんぶ、ぜんぶまっくろこげの、灰に……
ごめんなさい、せんせい、私があいつらに捕まらなければ大事なものだけは持ち運べたかもしれないのに。
どうして、私どうして帰らなかったんだろう……さっさと帰ればよかった……!! そうすれば……
先生、私達の家は全て燃えてしまいました。
もうなにも残っていません。
あなたが極東から持ってきた本も、大陸で集めた文献も、蜻蛉玉も、蜻蛉玉を作る道具も、服も、家具も、全部全部、なくなってしまいました。
役立たずな弟子でごめんなさい。
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