第4話


俺は血相を変えて、

母さんがいる階下に駆け下りた。


キッチンで野菜を切ってた母さんの背中に

息急き切ってこう尋ねた。


「もしかして、俺の部屋、

勝手に入って掃除とかしてくれてないよね!

色々おかしいんだけど...」


「ん?色々とおかしい?

何が?」


「綺麗に片付けられているんだ。

あの、その、なんだ、、大事な本も束ねらてて、蝶々結びで、今にもゴミステーションに

持って行っても不思議でない状態に

なってしまっていて...」


「机の上も、乱雑さがなくて...その、

きちんとしてて...」


まさか言えない。


母さんに、大人向け雑誌、

捨てるつもりじゃないよね?


なんてさ。




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