一日目
001
ここ最近、辟易とするような怪事件が立て続けに起きている所為なのか――はたまた単純に虫の居所が悪かったからなのか――朝から機嫌の悪かったクソ親父に、なかば追い出されるような形で家を飛び出したのは、正午を過ぎてからのことだった。
親父の猿面を思い出す気も失せるくらいにずっと遠い場所へ行こう――だなんて、幼稚にもそんなことを考えた僕は、だからと云って生まれ育った町を飛び出すほどの蛮勇を持ち合わせてはおらず、また、逃避行の当てがあるわけでも無かったので、ただただ、よくよく見知った――土を踏み固めただけの粗悪な林道をのらりくらりと歩いていた。
林道の先にはよく澄んだ美しい池があり、その畔にはマウルと云う名のお爺さんが棲んでいる。彼は、僕の暮らす町ではただ一人の狩人なのだけれど、同時に町一番の変わり者でもあり、町民からは何となく嫌厭されているため、町からかなり離れた、ヘダテルイウ山脈麓の森に一人で暮らしているのだった。彼とお友達をやらせていただいている僕からすれば、まったく、あんな人の善い爺さんを嫌厭する町の連中の気が知れない。
あーあ、やだやだ、みっともないったらありゃしねえ。
僕くらいは、多数派と少数派のどちらにも敬意を払える中庸でありたいもんだぜ。まあ、そんな子供じみた思想は、あの――多数派に阿ることこそ信条と云わんばかりに前時代的な持論を振りかざすクソ親父から云わせれば、ろくでもない思想なのだろうけれど、みっともないよりはまだマシだ。あの男はいったい、いつまで下らない男尊女卑に奔走するつもりなのだろうか。男らしくだとか、女らしくだとか言う前に、人間らしく格好良くあれってんだ……、家を飛び出る時にちらりと見えた、母さんの腫れた左頬が忘れられない。
はあ、嫌んなっちゃう。
「溜息なんか吐いてどうした、お前らしくも無い」
「おはよう、爺さん」
池まではまだしばらく距離があったけれど、パカラパカラと、前の方からテンガロンハットを被った総白髪、白髭の男――マウル爺さんが現れた。馬に跨っているところを見るに、僕を迎えに来たわけでも、狩りに出かけるわけでも無いようだ。町に下りるとは珍しい――そう云えば最近、咳が酷いとか何とか言って、珍しく町まで下りていたことがあったっけ。「薬でも買いに行くのかい?」
「相変わらず察しが良いな……、悪いが、留守番を頼まれてくれるかい?」
「おう、頼まれてやんよ」
「それじゃあよろしくお願いするよ」と、彼は馬を進め、しかしすぐに止まって振り返った。忘れ物――では無く、僕に言い忘れたことがあるらしい。「テーブルの上にパンと干し肉と蒸かした芋があるが、それはお前さんにくれてやろうと思っていた物だから、遠慮する必要は無い。それでも足りなければ、氷室の魚も食べて構わない」
「いつも悪いね、ありがと」
「それと、今は貯蓄も十分あるから、狩りをしてはならないからね」
「分かった」
「では行ってくる」
「うん、行ってら!」
手を振りて見送った僕は、再び池の方へと歩き始めた。まったく、察しが良いのは爺さんもだろうに。そのうえお人まで善いと来たんじゃあ、ほとほと頭が上がらないぜ……、いつか、何らかの形で恩を返さなきゃとは思うけれど、あの男前は、恩を感じさせること自体を苦手とするタイプの男前なので、下手に贈り物をするのは気が引ける。ならば、こつこつ返済――家の掃除でもしてやろうかね。
そんなことを考えながら、辿り着いた池の畔の家屋に這入った僕は、爺さんが置いて行ってくれたパンを齧った――さて、食い終わったら何をしようか。
まずは掃除をするとして、その後の手持ち無沙汰はどうやって解消しようか。
留守番を頼まれてはいるけれど、爺さんは、施錠する習慣を必要としないほどに他人との付き合いが無いので、此処を訪ねる者は僕以外にはほとんど居ないから、正直なところ、此処に留まって彼の帰りを待つ必要は無かったりする。
無論、留守番を頼まれている手前、此処から大きく離れるような真似はしないけれど、近くを軽く散策する程度のゆとりはあるはずだ。
とは云え、狩りすることを止められている現状、散策に赴いたとしても、その途中に熊や鹿などを見つけたからと云って、それを射殺してはならないのだから、何となく損をした気分になりそうだ。
じゃあ、何もせず、爺さんが帰宅するまでぼうっと呆けているか? いやいや、そんなことをしていたら、否が応でも、あのクソ親父の猿面を思い出すことになる。それだけは何としても回避しなくては……、無難に剣の素振りでもするか――実に半日ぶりの食事を終えた僕は、空になった食器を洗い場に下げ、粛々と掃除を開始した。
間もなく終了。
そもそもの話、爺さんは小ざっぱりとした人なので、わざわざ僕が掃除をしてやるまでもなく、はじめから部屋は散らかっていなかったのだ。ふう、恩返しのし甲斐がないぜ……仕方が無いので、そそくさと家を出て、家の裏にある倉庫から木刀を引っ張り出した。この木刀は、爺さんに教えて貰いながら自分で作った物であり、通常の木刀よりも遥かに重くなっている。とは言え、一切の素材は木であるため、重くしたい分だけ大きくせざるを得ず、刃渡りだけでも二メートル近くある。大きく分厚く、そして――とにかく、無心でそれを振るった。
振るうとは云っても、農夫の息子でしかない僕の剣筋は、素人に毛が生えた程度のクオリティだ。昔、なんやかんやあって貴族の幼馴染と一緒にプロの剣術を学んだこともあったけれど、問題を起こし、剣術指南を受けられなくなって久しい今の僕の剣は、ただ速いだけで恐ろしさが無かった。まあ、昔の剣にも恐ろしさなんか無かったから、退化したと云うようなことは無いのだろう。むしろ、昔よりも筋力が上がり、森の動物相手とは云え多くの経験を積んだ今の剣の方がずっと優れているはずだ。
……でももし、問題を起こすことなく、十七歳となった現在まで、ちゃんとした指南を受けられていたのなら、もう少し違ったのかな――なんて思うとやるせない。別に、騎士になりたいわけでは無いから、剣術に秀でていても仕方が無いのだけど……、ははは、しかし参ったな。全然、無心になれない。剣を振れば振るほど、なんだか馬鹿馬鹿しくなってくるぜ。まだ百回くらいしか振り下ろして無いけど、もう止めちゃおっかな。よし、じゃああと百回やったら止めてふて寝しよう。
――そう思って、深呼吸がてら快晴の空を見上げると、ビュウッと冷たい風が喉首を撫でた。夏の断末魔にしては随分と軽やかな風だなあと、風上らしき西側を見やれば(池の方を向いて素振りをしていた僕は、左手の方に顔を向けた)、遠くに黒く細く立ち上る煙があった。
キャンプファイヤーでもしてるのかしら? 良いねえ、僕も混ぜて貰いたいもんだぜ、と暢気に構え、再び素振りに戻ろうとしたところで――どうしてこの時、立ち上る煙の正体についてもっと深く考えなかったのだろうと軽く後悔したのだけれど、後悔先に立たずとはよく謂ったもので、後悔を始めた時には既に、僕は、災難から逃げ遅れていた。
快晴の空に星を見た。
太陽よりも輝かしき光は地に向かって――墜落。
「――――――――――――――――――――‼」
眩い光に目を奪われたのも束の間、煙が立ち上っていたと思しき地点から、天を突くほどに巨大な赤混じりの黒い茸が突如として萌え立ち、コンマ遅れて壮絶な爆発音とともに痛烈な衝撃波が僕の身を襲った。おいおい、嘘だろ、何の冗談だ。茸の根っこからここまでは随分と離れていると云うのに、池の水面が横薙ぎに弾け、木々から捥げた緑の木葉と細い小枝がざっくばらんに宙を舞い、猛烈な勢いで僕を掠めて逝く……、何なんだよ、くそうっ。吹き飛ばされないように木刀を地面に刺して僕と大地の楔代わりにし、どうにか衝撃波をやり過ごしながら、赤黒の茸の方を見据え続ける。その正体は、言わずもがな、劇的な爆撃による煙だった。
とは云え、僕は生まれてこの方、これほどまでに強大な爆発を見たことが無かった。町に駐屯する国家騎士団の連中が持っている火薬製砲弾や、隣町の鉱夫が愛用する火薬製爆弾でさえ、ここまでの威力は無い。せいぜい、木々の二、三本を吹き飛ばす程度だ。油を撒くなりしなければ、山火事だって起こせない――しかし、眼前の爆発は火災そのものだ。徐々に霧散し始めた黒煙の足元の木々が赤々と燃えている。
逃げるべきか、原因を探るべきか――どちらにしても、このままここで立ち往生していれば、火に呑まれるのは明白だ。とは云え、此処を離れ、爺さんの棲み処を炭化させてしまうのは忍びない。幸い、此処には池もあるから、消火だけならば、僕一人でもどうにかできるかもしれなかった。ならばここで大人しく――
「GurorrrrOoooOo!」
――させてはくれないらしい。聞き馴れない咆哮が、こちらに向かってやって来る。恐ろし気に吠え散らかして木々を薙ぎ倒し、逃げ遅れた兎や小鹿などをすれ違い様に轢き殺しながら現れた咆哮の主は、見たことも無い怪物だった。鰐のような面に獅子のような鬣を携え、巨大な体は闘牛のように筋骨隆々で、やけに長い尻尾は二又。
「おいおい、こんな動物が存在していいのかよ!?」
哺乳類……だろうか? 全身を体毛で覆っているし、卵を産みそうにも無いから、あえて分類するならば哺乳類でまず間違いなさそうだけれど、しかし、こんなに大きい哺乳類なんか聞いたことが無い。体高だけでも三メートル、全長に直せば七、八メートルはあるだろう――斬れるのかな?
「GuO――⁈」
先手必勝。
向こうさんが一歩を踏み込む間にゆらりと顎下へ潜り込み、思い切り、鬣に覆われたぶっとい喉首を斬り上げた。喩え、鈍らな木刀だとしても、限りなく速く振るえば、れっきとした刃だ――赤が舞う。
「お、案外、斬れるもんだね」
木刀による斬首は見事に決まり、斬り飛ばした鰐面は池に落ちた。司令塔を失った胴体は突進の勢いそのまま前のめりに倒れて崩れ、地面を抉る。
ふう、危ない危ない。危うく爺さんの家がぶっ壊されるところだったぜ。もしそんなことになれば、また一つ、大きな借を作ることになる。ただでさえ返しきれない恩があるって云うのに、この期に及んで借まで、と云うのは、なんとしても避けたいところだったので、性懲りも無く安堵した。が、ほっとしている場合ではない。怪物の侵攻は防げても、このままでは焼かれてしまう。もっとも、消火のイロハも分からない僕ではどうしようもないのだけれど……、まあそれでも、火が水に弱いことくらいは知っている。ただ、山火事を沈めるだけの水量を用意するのは、神様でも無ければ不可能なはずだ。さてどうしよう――などと悠長に構えている一方で、火災は悪化の一途を辿っていた。多分、今頃、町の方でも大騒ぎになっているはずだ。町に向かった爺さんだって、僕のことを心配しているに違いない。
「しかし炎ってのは、こんなに速いもんなのか?」
既に八方塞がり――と云うようなことこそ無いものの、火の手は既に池のほど近くまで伸びており、今、此処から逃げ出したとしても、逃げた先で、森を脱することなく捕まるのは目に見えている。いや、端から爺さんの棲み処を置き去りにする気は毛頭ないので、その選択は有り得ないのだけれども、しかし、此処でただ待っているのが悪手であることも何となく分かっていた。
池に浸かっていれば安全だろうか?
「いや、それはお勧めしない」と、上空からやたら麗しい声がした。
仰げば人の影が在る。
太陽が逆光になっているため、シルエットしか分からなかったけれど、フォルム的に見て女性で間違いなさそうだ――が、あの白いのは……羽? まさか天使? だとすれば、僕は今、自分で思っている以上に危険な状態にあるのかも知れない。
「……お迎えですか?」
「いやいや、私は天使なんかじゃあないよ。むしろ、ところによっては悪魔扱いされるくらいなんだから」と、彼女が僕の前に降り立ち、その艶姿が明瞭になった暁には(羽かと思った白は、シアー素材で出来たオーバーサイズなシャツと灰色の長髪だった)、思わず息を飲まされた。とても綺麗な人だった。
「おや、この状況で見惚れられるだなんて、随分と余裕そうじゃないか。流石に魔物を一撃で斃すだけのことはあるね――って、よく見たらそれ、真剣じゃ無いじゃあないか。おかしいな、さっき確かに私は、君が首を刎ねる瞬間を見ていたはずなんだけどなあ」
言いながら、褐色の肌の彼女は、金色の瞳を細めて微笑み、細いその右腕を池に向かってしなやかに突き出した。「まあ、どうやって首を刎ねたのかについては、後で詳しく訊くとして……、すぐに終わらせるから、ちょっと下がっていておくれ」瞬間、彼女の肌の上を、幼き日に見たブルーダイヤモンドのような青みがかった輝きが走り抜け、幾何学的な模様を編み出した。
池の水が、塊となってゆっくりと浮かび上がる。
「水が…浮いてる……?」
「はは、良いねえ、その反応。もしかして、魔術を見るのは初めてかい? なんて事はない、これは初歩的な魔術さ。まあ、初歩的なのは技術だけで、規模だけ見れば免許皆伝のそれなんだけどね。初心者には危険だから、良い子は絶対に真似すんなよ?」
池の、あるいは池だった窪地の、その縁に立ち、中を覗き込めば、そこにはもう微々として水気が無かった。完全に水だけが浮かび上がっている状態のようだ。湖ほどでは無いにせよ、かなり大きな池だったはずなのに……、魔術ってすげえ。
「こら、危ないから下がっててってば」
「今って何してんの?」
「ん? 気になるかい? だったら黙って見てな。面白いものを見せてやるから」
頭上に浮かび上がった球状の水塊は、どんどんと膨れ上がる。
「月みたいだ」
「ふふ、月はもっとずっと大きいよ」
そして、空を覆うほどに肥大化した水塊は刹那にしてキンと凍りき、瞬く間に砕け散って粉々になったそれは、渦を巻きながら空に昇った。陽光に照らされてキラキラと輝き、徐々にその輝きを失えば、いつの間にか、青空は見えなくなっていた。
まったくの曇天である。
ポツン。
何かが鼻先を掠めた。
「さあ、あの小屋にでも避難しようか」
僕は、彼女に続いて爺さんの家に這入った。
北側に設けられた窓から強烈な光が入り込む。
次いで、けたたましい轟音が響き渡るが、その余韻はすぐさま洗い流された。
大雨――である。
「すげえ……、雨だ。雨が降ってる」
「どうだい、これが魔術ってヤツだよ」
魔術なるものを見たのは、これが初めてだった。
「――ああ、そうだ。麦茶しか無いけど、ホットとアイス、どっちが良い?」
感動もそこそこにして、大剣を部屋の隅に立て掛ける。
「おお、気が利くじゃんか。そんじゃ、ホットで頼むよ……、しかし、我ながら良い天気だねえ。この分だと、小一時間もすれば、火災は治まるかな」と、彼女は木製の素朴な椅子に腰かけ、頬杖を突きながら窓の外を眺めていた。まあ、窓の外と云っても、降り荒ぶ雨粒が弾幕のように窓を打ち濡らすから、窓からでは、雨が降っている以外のことは分からない。
僕は調理用の暖炉に薪を容れ、マッチで火を熾してから、洗い場脇にある飲み水用の水瓶から柄杓で、三人分よりちょっと多めの水を小鍋に掬い淹れてそれを暖炉の上に置いた。沸騰するまでにはまだしばらく掛かりそうだ。
「ところで、勝手知ったる風に振舞うが、この小屋は君の持ち物なのかい?」
「いいや、此処は友達の家なんだ」
「ふうん、そうだったんだね、それは知らなかった」
それは知らなかった――だなんて、不思議な物言いをする
「ねえ、知らなかったついでに教えて欲しいのだけど、さっきのあれ、どうやったの?」
「さっきのあれって?」
「ほら、魔物の首を木刀で斬り落としたじゃないか! スパンってさ」
「あー、確かに斬り飛ばしたね……、でも、あれってそんなに凄いことじゃないでしょ? そりゃあ誰にでもできるとは云わないけれど、木刀だって速く振るいさえすれば、骨肉を断つくらい訳ないさ」
「あのね、君。言うは易く行うは難しって知ってるかい? そりゃあ速度はそのまま破壊力に直結するけれどもさ、だからと云って木刀なんかで骨肉を絶てるわけないだろ」
「でも、実際に斬って見せただろ?」
お湯が茶色く濁ったので湯呑に茶を注ぎ、片方を彼女の方に差し出して僕は、彼女の対面の椅子を引いた。彼女のことを真正面から見据えれば、いっそ、彼女の美貌が秀でていることが分かる。魔性とは、あるいはこう云う人に宿るのかも知れない。
「はあ、まったく……期待以上だよ。流石はノート君ってところかね」
お茶で軽く喉を潤した彼女は、まだ名乗っていないはずの僕の名前を口にして、にこりと優雅に微笑んだ――あれ、今、花でも咲きましたか? あまりにも可憐で参っちゃうぜ。危うくわけも分からないままに惚れてしまうところだった。つくづく惚れっぽい自分が嫌になるねえ――……僕の名前を口にした?
「ねえ、どうして僕の名前を知ってるの? つうか、お姉さんって何者?」
「ん? ああ、そう云えばまだ名乗っていなかったね――改めまして、初めまして。私はキト・ミナーヴァ。君を求めて遠路はるばるこの地までやって来た、しがない魔法使いだよ。人は私を〈褐彩の英知〉と呼ぶけれど、ノート君には、ミーちゃんって呼んで欲しいところだぜ」
彼女――キト・ミナーヴァは、見透かしたような瞳を湛えてそんな風に名乗った。愛嬌たっぷりな自己紹介だったけれど、果たして小心者の僕は、魔法使いを自称する得体の知れないお姉さんを『ミーちゃん』だなんて気安く呼べるだろうか――ともかく、僕が生れてはじめて出会った魔法使いは、ミナーヴァだった。
エキゾチックで、エキセントリックな美人だった。
ラブコメの波動を感じずには居られない。
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