第66話 交際試験合格?
「今日はありがとう」社長はみんなにビールを勧めた。
「新くん、村上君もだが本当によくやってくれた、感謝しているよ」
「そうですか社長、でしたらお願いが一つあるんですが」
「おい新、調子に乗るなよ」先輩が慌てた。
「ミホさん、例のリストを」
「はい」将暉社長に一枚のリストを渡す。
「それは城島さんのパワハラやセクハラで仕方なく会社を辞めた人達です、そして可能なら会社に戻りたいと願う人達です」
将輝社長はゆっくりと頷いた。
「ミホ君も会社に戻ってくれるんだよね」
「社長がそう思って下さるなら喜んで」嬉しそうにお辞儀をした。
「じゃあ初めにこのリストの人達のことをお願いするよ」
「分かりました」力強く答えた。
僕は笑顔の将暉社長に聞いてみる、「合格ですか?」
将輝社長は笑って頷いた「綾乃に見せたかったな、今日の新くんを」そう言って美味しそうにビールを飲んだ。先輩はキヨトンとして僕を見ている。
別荘にはまた平和が戻った。
「ねえ新さん、最近パパがいつ結婚するんだってうるさいの、何かあった?」
「いや、別に……」僕はふき出しそうになった、合格したらすぐに結婚ってか……
「まあ私はいつ結婚しても構わないけどね、明日でもいいし……」
「そんな無茶な」
コタツから顔だけ出してこっちを見ている綾乃さんを見て僕はヘタレ病が進んだなと思った。しかし、料理はいつも通り美味しいし洗濯や掃除も丁寧にやってくれるので問題ないと思っている。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます