第7話

授業内容について改善してくれと言った生徒がいたが、その時は正論そうな言い訳をされたそうだ。


あの時本心ではどう思っていたんだろうな?


そんな人間の本性も知りたくなる。


やっぱりゲームをしてみたい。


だが、この学校に1年以上もいるし、オレが気づいていないだけでゲーム中に情が湧くかもしれない。


どうすれば…。


「おーい、修也。どうした?」


「あ?…いや、ちょっとな。」


未来に不審がられて慌てて動き出す。


目の前で急に考え事始めたら誰だって不審がるよな。


「まぁ、お前が考えていることは大体ロクなことがないから嫌なんだよな。」


そう言ってオレの肩をバシッと叩く。


叩かれた肩を手で抑えながら、未来を睨みつけた。


「肩いてぇし。ロクなことがないって聞いてみないとわからないだろ?」


「へぇ?じゃあ、聞いてみるとするか。」


肩のことは一切触れない未来を見ると、全く期待していない顔でオレの机に寄りかかる。


思わず口に出してしまったが、ゲームのことを言ったら爆笑間違いなしだ。


誰もオレのことを知らなければ、そういうヤツなんだで片付く。


この学校でさえなければ…。


ん?この学校でさえ…?


「あ!!!」


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