第4話
意味もなくめくっていた数学ノートの最後のページに【ごめんね。】と書かれていた。
オレの字…ではないな。
普段このノートは人に貸さないし、ましてはノートで謝られるほど誰かといざこざを起こした覚えもない。
シャーペンで書いているし、消せばいい話なんだが。
なぜか気になってしまう。
1年の頃から使っている物だし、昔誰かに貸した気もするな。
一体誰が……。
まぁ、いいか。
誰が書いたかわかったとしても、別に何かあるってわけでもないし。
そんなことより1回くらいはゲームをしてみたい。
そう思いながら、オレがゲームの主催者になっている姿を想像してみる。
徐々に本性を現して、自分だけが生き残ろうと裏切りあう生徒たち。
想像しただけで、言葉では表すことが出来ない感情で心が満たされていく。
そんなことを考えていたら授業が終わることを知らせるチャイムが遠くの方から聞こえてきた。
あ、終わったのか。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます