第2話
誰を当てたのか覚えていないのか?
それとも、この前に生徒たちが先生の陰口を言っていたのを聞いていたのだろうか?
だからまた言われることを恐れて、当てても問題なさそうな生徒たちを選んでいるのだろうか?
あはは、それはさすがにオレの考えすぎだな。
「はぁ。」
またため息をついて、窓の外を眺める。
青い空。
白い雲。
そして、乾いたグラウンド。
飛行機が空を飛び、地面では別のクラスが体育の授業をしている。
窓際席の特権だな。
ここから眺める景色がとても好きだ。
仲良く見えていた女子生徒たちも、上から見ると距離感がわかる。
集団で集まっている生徒たちに、必死で何かを話している男子生徒。
1人でポツンと立っている女子生徒。
さっきからクラスのリーダー的存在の生徒たちとしか話していない体育教師。
ここからだと、それが手にとるようにわかるのだ。
「本性見せないヤツばっかだな。」
聞こえないくらいの声で、ポツリと呟いた。
最近、ある2つの感情が、オレの頭の中を掻き回す。
厨二病などと言われそうだが、本当のことだ。
1つは、学校なんて偽善者ばっかりだ!!壊してしまえ!!
という感情。
そしてもう1つは。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます