第2話

誰を当てたのか覚えていないのか?


それとも、この前に生徒たちが先生の陰口を言っていたのを聞いていたのだろうか?


だからまた言われることを恐れて、当てても問題なさそうな生徒たちを選んでいるのだろうか?


あはは、それはさすがにオレの考えすぎだな。


「はぁ。」


またため息をついて、窓の外を眺める。


青い空。


白い雲。


そして、乾いたグラウンド。


飛行機が空を飛び、地面では別のクラスが体育の授業をしている。


窓際席の特権だな。


ここから眺める景色がとても好きだ。


仲良く見えていた女子生徒たちも、上から見ると距離感がわかる。


集団で集まっている生徒たちに、必死で何かを話している男子生徒。


1人でポツンと立っている女子生徒。


さっきからクラスのリーダー的存在の生徒たちとしか話していない体育教師。


ここからだと、それが手にとるようにわかるのだ。


「本性見せないヤツばっかだな。」


聞こえないくらいの声で、ポツリと呟いた。


最近、ある2つの感情が、オレの頭の中を掻き回す。


厨二病などと言われそうだが、本当のことだ。


1つは、学校なんて偽善者ばっかりだ!!壊してしまえ!!


という感情。


そしてもう1つは。







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