第19話 二度?

 お前のその顔、くくくく、その顔、面白すぎねーか!!


 なによ、ヒトの顔見て笑うなんて!

 あんた、ヒトのこと、言える?


 なんだ?

 このオンナ、生意気言いやがって!


 それが、わたしと彼の出会いでした。


 わたしの顔、なぜ笑われたかって?

 だって、変顔の練習をしてたんだもん!


 彼の顔は、素で面白いから!


 それから、わたしたちは付き合いだし、社会人になりました。


 オレ達、結婚しよう!


 えっ!

 うれしーーー!!


 オレ、もう、我慢できねーんだ!


 はあ?

 つまり、それって?


 ああ、やりてーよ!

 もう我慢できねー!!


 そう言って、わたしに圧し掛かって来ました。


 わたしは、すぐに彼のあそこへ膝のお皿を打ち当てました!


 彼は、それからというもの、大人しくなりました。


 ごめんね、ごめんなさい。

 何度も謝りましたが、彼はもう二度とわたしを襲う事はありませんでした。


 そして、私達は結婚をし、子供も5人できましたとさ!


 えっ?

 なに?

 彼との子供かって?


 なぜ、そんなことを?

 失礼ね!


 えっ?

 彼とエッチしてないのにって?


 はあ?

 失礼しちゃうわね!


 子供、どうやったらできるのか知ってるの?


 だから?


 しつこい人は嫌われるよ!


 彼は紳士になったの。

 そして、真摯に私を受け止めてくれたわ!


 何を言ってるのかって?


 彼は二度と襲わないんだから、私が襲ったって事!

 恥ずかしいから、二度と言わないから!


 じゃあ、君は、5度以上は襲ったってことかい?


 ばか!



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