アメコミ風 南総里見八犬伝説2 令和革命

第15話 戦士としての死

中東に展開している各国の軍にも宇宙人の噂が広がり始めた。

宇宙人を生け捕りにせよ。

テロリストは共通のターゲットではある。

しかし宇宙人も、野放しにするにはレアキャラ過ぎる。

確実に一人一人テロリストを捕捉している点も是非知りたい謎であろう。

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里見は逃げた四輪駆動車をＵＦＯで追っていた。

あっという間に追い付きＵＦＯの中からスピーカで通訳が四輪駆動車に声をかける。

名前しかわからないターゲットの名を呼ぶ。

四輪駆動車の乗員四人の内、三人が残る一人を見た。

里見はＵＦＯの側面に出る。

四輪駆動車の荷台に飛び移ろうとした時、

その荷台に空を指差す赤ちゃんを見た。

咄嗟に飛ぶ方向を少しでも上に向ける。

テロリストは里見の飛び降りそうな動きを見て自爆スイッチを押していた。四輪駆動車は大破し、里見は吹き飛んだ。

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そのころ犬神は歯向かう兵士をひとしきり武装解除し終わっていた。

隠れていた通訳を呼んでターゲットを探したがやはり居ない。

里見が追った方に居るんだろう。

乙姫と通訳を退避させてＵＦＯ内に置いてある真の珠へ転送する。

ＵＦＯは不時着していた。

犬神が外を見渡すとすぐ近くで車の残骸が燃えている。

通訳「サトミガジバクデフキトンダ」

犬神が辺りを見回すと里見らしきムックが倒れていた。

犬神「里見」

気絶している。

抱え上げてＵＦＯに戻る。

途中ぬらっとした血が下半身から滴り落ちる。

令和の剣でしかＵＦＯは操縦できない。

犬神『犬塚の村雨で治すか？いや、中東で侍を見られるわけには』

令和の剣も置き去り出来ない。

焦って思考がまとまらない。

村雨だけ借りてくれば良いのだが頭は回らなかった。

乙姫の元に転送してＵＦＯの位置を伝えた。

乙姫が飛んでくる間に令和の剣を探す。

剣はすぐ近くに落ちていた。

乙姫と合流して里見の治療を始める。

コスチュームを脱がすと右足先が欠損している。

犬神はそれを見た瞬間に犬塚の元に転送した。

犬神「里見が大ケガをした、すぐ来て下さい」

犬塚はネーバ星人と戦闘の真っ最中だったが、犬神は構わずそれだけ伝えてすぐ戻った。

犬塚もすぐ来てくれた。

里見の手に村雨を握らせるとキズが塞がっていく。

しかし足は欠損したままとなった。

犬塚「後は頼む」

またネーバ星に転送して行った。

里見が失ったのは右足首から先。

日常生活には何の問題も無い。

しかし戦士としては、、、

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地下大阪城にUFOが戻って来た。

テロリストは自爆したので次のターゲットも探し直しとなった。

通訳と元テロリストからの連絡が来るまで少しは時間があるだろう。