悪人
第12話 自由とは悪である
里見と犬神は二人で勉強し、ノートに書いた。
◼️
宗教的に自由な日本人がイスラム文化を知れば正義が揺らぐのは当然である。
ましてや令和の剣は斬られた者を善人にするのだ。
つまり『イスラム的に法令遵守する者』になるのだ。
『正義とは何か』
日本の法律とイスラム教国の法律は違う。
従うべき正義が違う。
『正義とは何か』
例えば、
宗教の自由はイスラム教にはない。
改宗は死刑である。
自由は不道徳。
『正義とは何か』
斬られたムスリムは自由になるのか死刑になるのか。
→要検証
日本なら真実を探求する事が正義。疑うのは自由。
しかしイスラム文化では教えを疑う事は悪。
自由こそ不道徳。
『正義とは何か』
結論、不自由が正義になり得ると言う価値観を理解しよう。
自由は時に不道徳である。
イスラム文化ではそう考えなければつじつまが合わない。
つまり
『自由かどうかは正義と関係無い』
『正義は人それぞれ』
『令和の剣で斬られた者が日本人の期待通りの行動を取るとは限らない』
よって、ただテロリストや悪人を見つけ出して斬るだけにしたい。
政治、戦争には参加しない。
要るもの
通訳
良心会みたいな組織
◼️
里見「犬坂先生」
犬坂「来ましたか」
里見「通訳が要るわ」
犬坂「やる気なんですね」
里見「戦争とか政治には関わらないつもり、悪人を斬るだけよ」
犬坂「なるほど、通訳は要りますね」
里見「犬坂先生のことだから、作戦があるかなと思ってるんだけど」
犬坂「まあそろそろ期待されると思ってましたよ」
里見「お願いします、先生」
犬坂「今回他国に介入するにあたっては、日本人とバレてもらっては困ります」
里見「わかってる、日本がテロの標的にされたら私達のせいだし、と言うことは犬神さんの無敵の甲冑は使えないわね」
犬坂「はい、白人や黒人であってもダメです、なので、宇宙人になってもらいます」
里見「なるほど?」
犬坂「通訳も含めて宇宙人コスで、通訳は三人以上雇います、里見ちゃんは24時間戦える体力があるでしょう?なので通訳は三交代で、できるだけ素早く多くを斬ってもらう、UFOも使いましょう、珠転送も駆使して、乙姫さんにも手伝ってもらって、宇宙人っぽく神出鬼没に活動してください」
里見「わかった」
犬坂「ターゲットリストは外務省でも指名手配されているような大物です、後は雑魚でも邪魔する者は容赦なく斬って下さい」
里見「良心会みたいなのは?」
犬坂「今回はありません、なので如何に早く大勢を斬るかです、それに斬る順番が大物からなので無用です、良い子ちゃんなら停戦、和平交渉が行われるはずですから、そこがゴールになります」
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