第8話俺の名はシヴァだ。
シヴァ「ひかり。。。
怖がらせて、ごめん。」
ひかりは改めてまじまじと俺を見る。
ひかり「あなたは、誰?」
落ち着きを取り戻したひかりが、
俺に話かけてくる。
シヴァ「俺は、シヴァだ。」
さぁ、この名を言えば解るだろう。
シヴァだって。
そう、俺はヒンズー教では有名な
シヴァ神だ。
ひかり「シヴァ?
じゃぁ、シヴァさん。」
え?ひかりちゃん?、、『さん』って
俺は一応、神様なんですけど。。。
ひかり「シヴァさんは、何処の国?
何処から来たん?」
俺が、あ然としたのを見た、中筒達。
中筒「ハハハ、シヴァ。
全くシヴァが何者か知らぬ
ようだな。」
須佐之男命「ちゃんと教えて
あげなきゃ、
知らないと思うぞ。」
お不動様「ふむ。。一度に沢山
こちらの者が出て来ても
混乱するであろう。
シヴァだけ最初、
慣れさすほうが、
良いかと。」
全員一致でお不動様に賛成だった。
でも、、シ、『シヴァ』さんって。。。
ひかりちゃん、酷ない?。。。
ひかり「シヴァさんは、、」
と言いかけた時、俺は、、、
シヴァ「あ、あのね、、、、
ひかりちゃん、、
シヴァ神って知らない?」
ひかり「?。。シヴァ神?」
シヴァ「そう、、
俺はヒンズー教って言う
その中の神なんだ。
シヴァ神って呼ばれている」
ひかりは全く知らん。
と言った風で、、、
ひかり「ち、ちょっと待って、、、」
そう言うと、側に置いてある、電話を持ち何やらピコピコ。。。
それを俺も覗き込む。。。
不思議そうにしている俺を見ながら
電話と、俺の顔を交互に見る。。。
ひかり「あった、、シヴァ神!
このお顔によく似てる!」
ひかりは俺にその電話を見せた。
ひかり「ねぇ、、この方?」
見せられたその者は、俺の国でよく見る銅像だった。。
シヴァ「そ、、そうだけど、、
何で、そのようなのが電話
に現れるんだ?、、、」
ひかりは、ちょっと驚いた顔をし、説明した。
ひかり「あ、これね、普段電話や
メールとかしてるんだけど
何か調べたりもできるの。
それを前、友達に教えて
もらってて、
初めてやってみた。」
シヴァ「そうなのか、、いつも
電話してるのは知ってる」
ひかり「え?、、
何で知ってるん?
てか、なんで、、、
このシヴァ神様って言う
神様がいるん?」
また、違う意味でパニックになりそうなひかりに、俺はちゃんと説明しなくては。。
そう、考えた。。。
シヴァ「ひかり、、守護霊とか
聞いた事あるか?」
ひかり「知ってる!
後ろから助けてくれる。」
はぁ、、俺はため息をつく。
そこからして違うと、
いや、違わないのだが、、、
間違った解釈していると。。。
シヴァ「ひかり、俺が言う事
よく聴くんだ。
ちゃんと説明する」
ひかり「はい。。」
素直に応じるひかり。
シヴァ「守護霊って言うのは
確かに背後から
助けてくれたりもする
でも、助けず見守り
導いてくれたりな。
俺は正確には
守護霊ではないんだが、、
わかりやすいかと
そう、思い言った。」
ひかり「じゃぁ、
守護霊ではないなら
何で?、、わたしに?
私、ヒンズー教の信仰
したことないし、
神様、、天照大御神様!
とかならまだ、、、
理解できるけど、、、」
シヴァ「天照大御神様は、
ひかりのお婆ちゃんが
手を合わせているもんな。」
ひかり「な、何で知ってるん?
ひかりの事、
何でもわかるん?」
ひかりは、目をまんまるにしながら、
俺に詰め寄る。
ひかり「なんで?なんで?」
シヴァ「い、いやぁ、、、
なんと言うか、、、」
不思議そうなひかりの顔を見ながら、
俺は、なんと説明したらいいのか?
。。。
困った。。。
お不動様「ひかりに一度に話しても
理解はできぬだろう。。
ならば、過去世からの
繋がりとしては、
どうであるかな。」
お不動様の提案にて、俺は話す。
シヴァ「ひかり、過去世とは
知っているか?」
ひかり「うん。生まれ変わる。
前世とか言うんでしょ。」
シヴァ「そうだ。そのひかりの
前世からの繋がりなんだ。」
ひかり「ふーん。。。
なんか、よくわからんけど
まぁ、眠いから、
また明日考える。。。」
あくびしながら、ほとんど寝かかっているのか、うつらうつらなひかり。。
そうだな、これからだもんな。。。
こうして、俺とひかりは今生、
再会を果たした、、、
のだが。。。
あぁ〜、、、
もっと、ロマンチックな再会を
俺は望んでいたのに〜。。。
はぁ。。。
ため息を付く、、俺様、
シヴァ神様なのだった。。。
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