第7話ひかりとの再会
神々との話し合いの後、幾年か過ぎ、
ひかりは社会人になった。
あんなに嫌だった幼稚園時代。
なのに、何故か、その関連の保育士になっていた。
ひかり「さてと、、皆眠ったし、連
絡帳書こうっと。
えっと、、まずは、ひなち
ゃんは。。」
ひかりは、子供達の1日の様子を保護者宛にノートに書き始めた。
ひかり(今日は、、、、機嫌も良く保
育士の顔を見てはよく笑って
おった。。実に可愛く、愛しい
い、、、、あれ??
私?、、文章が、変?!
もう一度、気を取り戻してと
、、、
今日は、ひなこ殿は、、、
え?!
殿?って、、?)
「ひかり。私が一緒に書いていたのだ。私がわかるか?」
ひかり(へ?、、誰?)
ひかりは周りを見渡す。
勿論、寝ている子供の他には他の保育士しかいない。。。
「ひかり、俺の声が聴こえるか?」
ひかりの表情が、見る見るうちに、恐怖へと変わる。。。
ひかり「私、頭おかしくなった?
いや、、、元々おかしいけ
ど、、、そんな冗談言って
る場合じゃない!」
同僚「ひかり先生、どうしたの?
顔色が悪いよ。」
ひかり「ねぇ、さっき、男の人の声
しなかった?」
同僚「しないよ。。恐い事いわない
でよ。。幽霊でもあるまいし
。。」
ひかり「幽霊?、、、ひぃ〜っ!!」
同僚「な、なんなの?大丈夫?」
ひかりは自分の耳を疑う。
ひかり「ご、ごめん、、なんでもな
いの。。」
ひかり(そ、そうよ、気のせいよね、
、、気のせいよ。。。)
ひかりは、打ち消すように、自分に言い聞かせた。
(気のせい、気のせい。。。)
そうして夜、布団に入り、眠りに入りかけた瞬間。
(「ひかり。。俺だ。。聴こえるか?」)
ひかりは飛び起きる!
ひかり「な、なんなの!
俺、俺って!
オレオレ詐欺か?!
って、冗談言っとる場合じ
ゃないちゅうねん!
なんなん?昼間から一体!」
ひかりは、恐怖で、ドキドキしながら、声の主に話かけてみようか、
それとも、無視に限るか。
考えていた。。。
そうして、意を決して、恐る恐る
声のする方に尋ねてみる。
ひかり「オレオレさん、あなたは誰
ですか?」
シヴァ「おぉ〜!!ひかり〜っ!!」
ひかり「ひぃ〜っ!!
南無阿弥陀仏、南無阿弥陀
。。。」
ひかりは布団をかぶり
南無阿弥陀仏と、唱えていた。
(絵本で読んだ!昔話でおばけが出たら、いつも、南無阿弥陀仏だ!)
ひ、ひかり。。。
お前って奴は。。。オモロすぎだろ。
俺は、そんな事を思いながら、
しょうがねぇな。。。
姿を現し、布団を被るひかりの顔を除き込んでみた。
ひかり「ヒィ~っ!!!、、、
お、お、お化け!!」
あまりに、怖がり、パニックなひかりの両腕を掴み、
シヴァ「よく見ろ!俺はお化けじゃ
ねぇよ!、、足だってある
ほらっ!。。。」
ひかりは、きょとんとした顔でまじまじと俺を見る。。。
ひかり(え?!、、、外人?、、、
てか、私英語わからん!
そもそも、英語なん?
フランス語?、ドイツ語?
あぁ〜っ!!、、、
な、なんなのよ!!
こんな外人の人知らーん!!)
シヴァ「駄目だな、完全にパニック
っている。。。」
半泣き状態なひかりを見て、
俺は、思わず抱きしめていた。
シヴァ「驚かせて、怖がらせて、
ごめん。。。」
ひかりに、俺の声が届いたようだ。
ひかりは落ち着き、鼻をグスグス
言わせながら。。。
ひかり「ほんとに、、
お化けじゃないの?。。。
に、日本語話せるん?。。」
涙を溜めながら聴くひかりが、
尚も愛しい。。
シヴァ「日本語わかるよ。」
そう、答えていた。
本当は、何語とか関係なく、自分の意思を伝えられるのだが、
あまりに可愛くて、
そう、答えていた。。。
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