第3話 ひかりの学校生活
小学生になったひかり。
赤いランドセルを背に背負って、、、
な、、何やってんだ!!
ランドセル、そんなに乱暴に扱って!
ひかりは、学校から帰ると真新しい赤いランドセルを乱暴に床に投げ下ろす。。。
シヴァ「あぁ。。なんて、乱暴なん
だ。ランドセルがボロボロ
じゃねぇかよ。。。」
友達と遊びに行くのか、急いでいるのか、投げ降ろさなくても、、、
普通に置けないのか?。。
お不動様「全く、、忙しいのう。。
落ち着きのない子じゃ。」
お不動様に言われても仕方ない。。。
幼稚園時代、友達が出来なかったひかりは、学校に通い、初めてクラスメイトと友達になり、毎日楽しそうだった。
学校の給食時間も大好きなひかり。
今までは、お弁当だった為、給食と言うものが真新しく、新鮮だったのだ。
その給食の時間も、お友達とおしゃべりばかりで、全く食べ進められず、
時間もかなり要しては、先生に注意されてばかりだった。
おまけに、遊んでばかりで、宿題なんて、まともにして行ったことも無く、
毎日、毎日。。。
あぁ〜、、、先生に叱られてばかりじゃねぇかよ!
中筒「ひかりは。。。相変わらずであ
るな。。こちらにいる時のひか
りの幼き頃と全く、変わらず。
あの頃を思い出すのは、私だ
けであろうか?。。。」
「あの頃を思い出すねぇ。。
ここでも、よく転ぶし、池に落ちるし、、、中筒には叱られてばかりだったもんねぇ。。。」
中筒「そうであったな。。。」
中筒に昔のひかりを語るこの男。
底筒男命様である。
中筒男命、底筒男命の他に、もう一方
上筒男命様がいる。
住吉三神と言われる神々だ。
この神々は、住吉邸に普段からいる。
神社では、住吉大社へ通じている。
バカでかい住いで、そこには沢山の神仏様が訪れる。
俺も、お不動様もそのうちの一人だな。
そんなところでひかりは幼き頃より、
神々に育ててもらってきたんだ。
あ!ひかりだけが、特別に神に育てられていると思っただろう?
人は皆、自分に縁のある神様や仏様がいるんだ。
そんでもって、転生し、またその縁のある神様や仏様の処に還る。
と言うわけだ。
それにしても、ひかり。
お前って。。。一体いつになったら、
落ち着くんだ。。。?
小学生も後半になると、
やれやれ、、やっと人間らしくなってきた。
母「ひかりちゃん、 ちょっと、い
らっしゃい。」
母親に呼ばれ、台所へ行く。
ひかり「なあに?、、お母さん。」
母「あのね、、お母さん、働きに
行くから、お母さんが帰る
まで、お家の事お願いできる?」
それは唐突な母親からの依頼だった。
お家の事とは、つまりは下の妹弟達の面倒を頼みたい。
と言うものだった。
ひかりは感じ取っていた。
家にはお金がなく、貧乏なんだと。
父親は居るが、中々この父親が一家の大黒柱にはなれず、母親が生活の為に働きに行く事になったのである。
ひかりは、母親が留守中下の妹弟達と過した。学校から帰り、母親が帰ってくるまでの時間。
そして夏休みもずっと。。。
家の家事など、出来るようになっていった。
但し、ご飯作りは、火を使わすわけにはいかないからと、お湯を沸かす程度しか出来なかった。
そうして、小学校も卒業し、中学、高校へと進むわけだが。。。
高校の受験に向けての中学時代。。
それは、それは、、、
毎朝近くの神社に行き、入りたい学校へ入れますように。。。
毎朝、毎朝。。。
手を合わせてお願いしていた。
そんなひかりを見て、
母親は、
「ひかり。。お願いばかりでは、神様は学校には入れようにも、入れられないんよ。それに伴うよう、勉強しなくちゃ、入りようがないが。」
そう、言われ、、、
確かに。。。と納得のひかりだった。
そうして、奇跡のように自分の希望する学校へ行くことができたのである。
なにせ、俺達が、ちゃんとひかりが勉強に勤しむことができるよう、
後ろからひっぱって、いたからな。。。
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