第65話 ヴリトラという名の神龍

扉の中に入るとそこには暗黒が広がっていた。


自分の足元すら見えない。


『皆んな!いるなら何かしら反応してくれ!!!』


しかし俺が声を上げるも帰ってくるのは俺の反響した言葉。


やばい...クレハは...は?!さっきまで持ってたクレハすら消えてる...


『汝よ、我が名を答えよ』


少し前から声が響く、その声を聞いた瞬間に体がビクついた。


『ヴ、ヴリトラ...神龍ヴリトラ...』


『それでいいのか??』


『あ、あぁ...』


『汝はその名を誰から聞いた』


『神です...アリシアという名の神に聞きました』


『知らぬ名の神だな...我が眠っている間に誕生した神なのか...』


『それで貴方はヴリトラであっているんですか?』


『否』


『は?』


俺は間抜けな声を出してしまった


だってヴリトラって聞いてたのに否定されたんだ...


『それじゃ貴方はなんという名なのですか』


『我が名はミヤ、神龍ヴリトラを殺した者の名だ。』



殺したって言った...マジかぁ...アリシアごめんなさいなんか死んじゃってるみたいです。


『あ、殺したんですか...』


『あまり驚いてないみたいだな?』


『いやまぁ、驚いては居ますよ...ただここで下手な事したら俺も死ぬわって思い直したんで自分の命の方が大事です...』


『汝は生き物として正しいと思うぞ

弱肉強食の世界で生き残る為に足掻くのは滑稽であるが素晴らしいと思う。命への強い執着、これほど素晴らしいものは無い。』


これが俺に対する神龍?ミヤが俺に対する好感度があがった瞬間だった。




<あとがき>

更新出来ないぴえんじゃん(´;ω;`)

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