第55話 緊急事態

──マスター起きろ───


俺は気持ちよく寝ていた所をクレハの第一声で起こされる。


なんだよ、クレハ


スマホで時間を確認すると午前6時と表示されている。


──外に約200人の気配を感じる多分王国の騎士団達だと思うぞ────


は?マジかよ、とりあえずみんな起こさないとやべぇだろ?ちと行ってくる!



──その必要はないみたいだぞ?───


は?


『主様起きてください!外に大勢の気配を感じます!!』


ユキが駆け込みながら俺を起こしに来てくれた


『大丈夫だ、分かってる。今起こしに行こうとしたとこだったよユキ』


スイとユリィはどうしたのだろう?


『スイとユリィちゃんは大丈夫だと思いますよ主様!』


エスパーかよ!

まぁ頼もしいっちゃ頼もしいけど


クレハ、行くぞッ!!


──あいよ、朝飯ってやつだな?笑───


呑気すぎんだろ死神さん!


『ユキ!まずは2人と合流しよう』


『分かりました!』



─ジジっ......我々は王国騎士団である。

<死神>よ我々は王女奪還の任を受けここにいる。投降しない場合は即攻撃を起こす。早く王女様をこちらに引き渡す用意をする事だ。

3分間待ってやる、早く決断することだ───


何か拡声器のような物を使ったのだろう

外から声が聞こえてくる。


とりあえずはリビングに2人と合流だ。


俺はクレハを持って自室から出てリビングに行くとそこには既に着替えた2人の姿があった。


『すみませんケイさん...私の我儘のせいでこのような迷惑を....』


ユリィは相当落ち込んでるな、別にこの子のせいではないのに。

むしろ俺の我儘に付き合ってもらってる形なんだけど本当に出会った頃からいい子だよ。


『3分で考えをまとめるぞ。まず人数は約200人くらいだと考えて良い。それを相手にするんだ1人50人倒すと考えたい所だがそれは危険だ。ユキとスイなら余裕だろうがユリィの身が危ない。だから俺はスイにユリィを守って逃げて欲しい。』


『僕はそれでいいんだけどユリちゃんはどうするの?』


『自分の事なので私も戦いたいのですがケイさんの迷惑になるのはもっと嫌なので従います』


『ごめんな2人とも...』


するとユリィに軽くデコピンをされた


『いっ....どうしたユリィ?』


『ケイさん、余りマイナスに考えちゃメッですよ!こういう時はありがとうでいいんです!』


『あぁ、ありがとうな2人とも...』


『どういたしましてケイさん(主)!!』


『とりあえずだ、後で合流できるように近くにある村があっただろ?そこで合流しよう!

今日は神龍とも遭遇するんだぜ?こんなことで躓いてたら乗り切れねーぞ!』



──ジジっ.....時間だ。

答えを聞かせて貰おう───


さて、行きますかね


『それじゃあ頼んだぞスイ!』


『分かったよ主!』


『ユキ、よろしくな!』


『はい!主様!』


『合図をしたら村の方へ飛び出せ』


──応答は無いようだな...攻撃用意!!

放てぇぇぇぇええええ!!!!─────


『今だ!!』


俺とユキは一気に外へ飛び出し、飛んでくる大量の魔法と矢をユキの魔法で撃ち落とす。


乱氷弾アイスバレット!!』


無数の氷の弾丸が魔法と矢を撃ち落とす。


相手側は動揺している様子だったが直ぐに次の行動を起こす。


『怯むなッ!第二陣!魔法展開ッ!!!放てぇぇぇぇええええええええええええ!!!!』


すると、今度は岩槍が飛んでくる。


『ヤバっ!』


『主様!避けるのに集中して!!』


俺は言われた通りに避け、岩槍はユキが相殺してくれた。


あれ?俺何にも出来てないじゃん


『マジ助かったユキ!』


『相手は遠距離攻撃はダメと判断すると思います!ここからは主様メインでお願いします!

私は後ろから援護します。』


──やっと出番か?それよりさっきのなんだよ?何のために俺に遠距離攻撃設定したんだよこのポンコツマスター!───


お前!好き勝手言いやがって!

いいよ、今からお前に魂のフルコースをくれてやるよ死神さんよぉ


──期待しないでおく──


そこは期待しとけよ!


──ほら、茶番なんかやめて来るぞ───


こんにゃろッ!マジで俺キレたから!

激おこだわ!マジムッカチーンだわ!ストレス発散付き合えよ!


『クレハ、日本刀になれるよな?』


──もちろん────


『日本刀だからクレハを漢字にして名を紅葉が良いよな!』


──好きにしろマスター─────


んじゃしっかり味わえよフルコースを!



<あとがき>

明けましておめでとうございます!

今年もよろしくお願いします!

さて、年初めの挨拶もした所で今年の目標でも言いたいと思います!

ずばり!....週一投稿を最低限の目安として書くことですかね...











  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る