第53話 善行と悪行、そのまた逆も然り
王都を離れて1時間程経っただろう。
こちらは人数が多い分、移動速度が遅く感じる
『なぁ蓮、俺らが戦う必要あるかー?
だって200人もいるんだぜ?
俺ら必要ねぇーだろ!笑』
そう言って俺に近付いてくるのは猿山だ。
『どうだろうな、まぁ負けるビジョンは浮かばないな俺も。もしもの事があっても俺と団長がいれば負ける事はないだろ?』
『そりゃそうだな!なにせ王国最強の団長と王国に1人しかいない勇者様だもんな!!』
猿山の言う通りだ。
実質、俺と団長だけでも最強と言っても過言ではない。
俺は足元にあった魔物の死体を避けながら歩く
俺らは後方にいるので前方に現れた魔物達は騎士団の騎士達が討伐してくれるから無駄な体力を使わずに済む。要するに最後だけ俺らが働き、報酬を貰う。実に素晴らしい!
『蓮くん、私疲れてきたかも. . .』
そう言うのは元カノの桜庭 花音だ。
別れたが余り仲が悪くなったとかはなかったので今でも普通に会話などをする仲である。
寧ろ元恋仲という関係で話しやすい所もある。
前方からゼクスさんの声が響く。
拡声器のような魔道具を使ったのだろう。
『皆の者、日も沈み暗くなって来た!
ここで野営の準備をする!皆で協力し、速やかに準備せよ!そして、飯だあああああ!!』
そう叫ぶとクラスメイト達はがその場に腰を下ろし、疲れたと息ピッタリに口に出したのを聞き俺はクスッと笑ってしまった。
『どうしたの蓮くん?』
『いや、俺らってつい先月まで日本の高校生やってたのにいきなりこんな所に飛ばされただろ?』
『う、うんそうだね...』
『やっぱり帰りたいか?』
そう俺は聞くが思っていた返答とは違ったものが返ってきた。
『まぁ帰れるなら帰りたいけど、こっちだと勉強しなくてもいいし待遇もなかなかな訳じゃん?だったら日本に戻って息苦しい生活をするよりこっちで気ままに楽しく生きてさ、色んな思い出作って、皆でワイワイやった方が楽しいと思うんだよね!それにまだアレックスさんの心を射止めてないからね!』
アレックスさんとはアレクサンダーさんの略称だそうだ。中々いい関係との事でアレクサンダーさんの休暇の時にデートしたりしているらしい。
『そうか、そうだよな。
俺もこの世界を気に入ってるからさ、その邪魔をする元クラスメイトと言っても俺は容赦する事はない。俺らがしようとしてるのは善行であり悪を滅するために行うんだよ!そして俺は美少女ハーレムを作るんだってな笑』
それを聞いていたクラスメイト達はなんだよそれと笑い俺の夢は、私の夢はと語り始めた。
──ケイside──────
『クソぉぉおおおお!!!』
俺は今めっちゃ悩んでる。
何に悩んでるって?スイに教わった事が全く出来ないからだ。
腹が減った...どさくさに紛れ皆と食べようとしたらスイにダメと言われてしまい晩飯が食べれてない。
感覚はなんとなく分かるようになってきたはずなんだよ!あとは出来るようにするだけ。
時間的に今は8時くらいだろう。
『あぁダメだ。キツい、風呂入ろ. . .』
俺は独り言を呟きながら風呂へ向かう。
俺は脱衣所で服を脱ぎ、風呂に入る。
髪を洗いお湯で流し、次に顔を洗いお湯で流す そして体を洗いお湯で流す。
一通り洗い終わると湯船に浸かる。
俺の前に入ったユキは最後にクリーンという下級魔法を使い全て綺麗にしたという。
クリーンねぇ...便利そうだな。
俺は全身でお湯に浸かりながら考え事をする。
この世界に来て落ちこぼれのレッテルを貼られ、王宮追放。
冒険者になり、カジノで金稼ぎ。
その帰りにチンピラに襲われ返り討ち。
初クエストでの兎狩り。
そしてユリィを連れ去り、団長と一騎、翌日ギルドで人殺し。
挙句の果てに死に際に死神とか言われたし。
死神なのは俺じゃなくてクレハなんだよなー
『はぁぁ. . .』
1日、1日の中身が濃ゆすぎる。
人生初の人殺し。
コレは慣れなければ行けないと俺は思う。
世間的に考え、人殺しは悪行だろう。
だがしかし、それは逆の事も言えるのではないか?
まあこれに関しては屁理屈みたいなもんかな?
それが実際に起きる可能性も無きにしも非ずって感じなんだけど。
折角の気持ちの良い風呂なんだ。
身も心もサッパリしようではないか!!
『つか、出来るようになるまで俺飯食えねぇじゃん...辛すぎんだろ...ハハ...』
<あとがき>
アーテリーギア楽しいなぁ、エウルア結局出なかったなぁ。
悲しいなぁ。゚( ゚இωஇ゚)゚。
彼女欲しいなあ。゚( ゚இωஇ゚)゚。
はい、どうもナツです。
更新遅れました。申し訳ございませんm(_ _)m
はい、謝ったんで許してくださいwww
まあ今回はちょいいつもより長めで書きました。体力が持たぬ!
最近寒いですよね〜。皆さん体調には気をつけて下さいね〜!
この前久しぶりに中学に行って担任だった先生と話をして色んな事を聞きました!
なんか懐かしいなぁ、やり直してえええ
タイムリープしてぇなぁ。
まあそんな事は青いネコ型ロボットにでも頼みたいんですけど居ないんで頑張っていきます
次回を楽しみに待っててくださいねぇ〜
バイバイ(ヾ(´・ω・`)
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