第51話 王国の現状
─神室side────
時を遡る事、4時間前。
ちょうどケイ達がアリシア達と接触している時間帯。王宮ではある事が問題になっていた。
『ジーク王からの伝言?』
俺こと、神室 蓮は騎士団長ゼクスから王からの伝言を聞いていた。
その伝言の内容を要約すると、下級職の無能が王女を誘拐したらしい。
今日、1度ギルドで発見したが騎士隊は全滅。
そこからは帝国方面へと王都を出ていったらしい。
俺が抜けた後の宴に来て会場を荒らした後、ゼクスさんと一騎打ちをしたが結果的に負けたようだ。
話を聞くと、いきなり手元に黒い禍々しい片手剣が現れ、そこから状況が一変したという。
ゼクスさんと一騎で戦い俺は勝てるかどうかが危ういのだ。
やはりソコにはレベル差の壁があった。
俺が今、Lv70
そしてゼクスさんは、Lv 91で王国最強の称号を得ているだけあって尊敬できる。
俺が戦えるのはほぼ職業補正というやつだろう
勇者は取得スキルが多く、経験値が2倍に増えるスキルがある。
その為、1ヶ月間で周りより格段に早くLvが上がった事は好調だろう。
周りのクラスメイトは低くても30は超えている為弱くはない。
基本、人間はLvが一定以上行くと成長限界を迎えてしまう。
しかし、稀に限界突破というスキルが発現する
もちろん俺も持っている。
ただ、今までカンストまで行ったという報告は人類史上、未だ上がっていない。
『それでだな蓮殿、王女奪還の為に急遽隊の編成が求められている。それには1部の転移者達も参加する予定だ。その中に蓮殿の名が入っている。それを伝えに来たのだ。』
『分かりました、引き受けます。
それで今どのくらい集まっているのでしょうか?』
俺は二つ返事で承諾する。
『そうか、ありがとう。現状100人程集まっている。残り100人程だな。出発は定員が揃い次第、1時間後に出発の予定だ。もちろん成功の暁には褒美もだすとの事だ』
褒美か...
そこまで不便な生活を送ってないから特に欲も湧いてこない。
食欲は最高級の物が食べれるから満たされている。日本食が少し食べたいくらいだろう。
性欲に関しては俺から話しかけなくても女性のほうから来るから困ってない。
俺は王女はとても綺麗だという事を思い出す。
王族という事もあってどうせまともな恋愛などしてないだろうな。
政略結婚とかいう一介の高校生では非日常的なワードが飛び交う貴族社会だ。
ここは俺が頑張れば褒美としてお見合いでも頼んでみようか?
そっから案外早く行くかもしれない。
よし、決まりだな。
絶対に連れて帰ろう。
『蓮殿、何か考え事でも?』
おっと、ゼクスさんに気を使われてしまった
『そうですね、褒美と聞いたもので夢が少し膨らんでしまいました。』
そこからはゼクスさんと話を切り上げ、今日は風呂に入れそうに無い為、先に風呂に入る事にした。
もちろん、可愛いメイド付きでだ。
<あとがき>
どうもナツです。めっちゃ咳とかやばいです
最初は喉と鼻水だけだったんすけど、拗らせて
咳とかがではじめて大変でした。
でしたというより今も大変ですwww
今回は神室君sideを書かせて頂きました。
まぁまぁ性格が捻じ曲がって来てる神室くんですが元は良い奴だったんですよ?
諸行無常ってやつですね!
それでは失礼します!ゴホッ...ヴ...ゲホッゴホッゴホッ...
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