下級職で異世界無双します！〜無能認定を貰い追放されたた男のお話〜

第44話 早くて美味い料理

返ってきた答えは俺の考える答えを遥かに上回っていた。

なぜそんな神話になるような龍を育てろと言うのか俺には分からない。だがそれなりに理由があるのだろう。

『アリシア、勿体ぶらないで詳しく教えてくれ。逆説的に考えて俺なんかにこうやって伝えに来てるということは俺ならどうにか出来る可能性があるって分かってるからだよな？』

『はい、可能性があるのは確かです。

しかし例えケイさんであっても詳しくは教えれません。神が人間に対して深く干渉するのは規約に反してしまうので．．．』

それなら仕方ないとは言えないんだよな。

まぁ全ての答えを知っていても人生楽しくないよな、ここはポジティブに考えるしかないな

『あるじぃ〜、ヴリトラの件はその時に考えればいいからさぁ〜ご飯食べない？僕お腹が空いて考えるの放棄しちゃってるよ！！』

そう言って俺の袖を引っ張ってくるスイ。

そういや飯食うかぁ！ってなってそこにオッサンとアリシアが来たんだった。

『そうだな、アリシアも帰る前に食べて帰ろうぜ？あとオッサンにも何か渡さねぇとまた殴りに来そうだし.....』

『ふふっ、そうですね。先生もおつかれだと思うので私が持っていきますよ、それではお言葉に甘えて私もケイさんとお昼を食べます！』

りょーかい、んじゃ何作るかだよな？

早く出来て、美味い料理といえばアレしかないよな。

うん、丼しかないよな！！

米は炊きたての物を出せるし、残りは何の丼を

作るかだよな。

天丼、カツ丼、親子丼、牛丼、豚丼etc...

うーん、いっぱいあるから悩むなぁー

『なぁ、アリシア？丼の中で何が食べたい？』

『わ、私ですか？えーとみこと先輩がたまに作ってくれるけど丼は食べた事ないからなー？

カツ丼とかどうでしょうか？食べた事がないので....ダメですか？』

はい、来ましたぁー！

美少女の上目遣いはアカンのですよ！

こんなの俺みたいな童貞からしたら一撃必殺だからな！？マジでてぇてぇだわ！

『OK、OKんじゃちょいと待ってね』

そこから俺は豚肉と卵、小麦粉を食材召喚を使い召喚して鍋に食用油を注ぎ火をつける。

豚肉を溶いた卵にひたして、小麦粉を満遍なくまぶす。

それを沸騰し始めた油の中に投下！！

そこからジュージューととてもいい音と美味しそうな匂いが漂う。

『あ、主様とても美味しそうな匂いですね...』

『ケイさん、みこと先輩に負けてないんじゃないんですか？？』

やっぱ和食は異世界でも好評だな！！

作りがいがあるもんだ！

そこから衣がキツネ色になったら油から引き上げ、どんぶりを出してその中に炊きたて同様のホカホカ白米を入れる。もちろんコシヒ○リである！

その上にタレをかけ豚カツを載せる。

そしてまたタレをかける。

俺流豚カツはタレを2回かけることに意味がある！と思う！

そもそもカツ丼の作り方とか知らねぇからテレビとかで見たやつのうる覚えが正直なんだよな

そして人数分出来上がったカツ丼を皆の前に出す。

『それじゃ食べるか！いただきます！』

「「「いただきます！！」」」

うん、即興にしては美味いな！！

米が美味い！

日本人には米がないと生きて行けない体になってるだろうなーこの世界じゃ。

そこから俺はアリシアにオッサンの分と言って

カツ丼の大盛りを渡して別れを告げようとするが.......

『ケイさん！最初に言った事覚えてますか？』

あ、やべ思い出した！

どうする？アクセサリーにするか？

腕輪を渡すか？いやダメだ！

ギャルゲだと違う女の子に別の女の子と同じプレゼントを渡すとBAD ENDだ！

考えろ俺！なんの為に勉強しろと親にうるさく言われながら色々な物に手を出して知識を身につけたんだ？もしかしたらモテてハーレム作れるんじゃね？とか女の子に頼られてしっかりそれに応えれるようにする為じゃないのか？

それしかないだろ！！考えろ！某テレビ番組の

女の子達が悪に立ち向かうアニメの変身速度より早く！！

───ピキーン！────────

来た！もしかしたら俺はニュータイプなのかもしれない！！

まあ冗談はさておき答えが導き出された！

ん？冗談はニュータイプの部分だぞ？

『アリシア！』

『なっ、なんですか？？！∕∕∕』

俺はアリシアに対してハグをしていた。

コレはやる人が限られて成功すると良いが、失敗するとヤバい事になる一か八かの技だ！！

『ありがとうなアリシア。わざわざこんなとこまできてくれて。そういう所アリシアのいい所だと思うよ！！』

『あ、ありがとうございます....∕∕∕

そ、それじゃ私は失礼しますね∕∕∕』

『ありがとな、また暇な時にきてくれ』

そういい神界に帰っていった。