第36話 ガキの我儘
『あ、ケイくん!伝え忘れてた事があるんだけどね、ケイくん達のパーティーのランクはDランクだから。』
『ありがとうアヤネさん!それじゃ急?でもないな、俺たちは王都を離れるよ、今までありがとね!』
そう言うとアヤネさんは驚いた表情を見せる。
『え、ケイくん王都から出ていくの?』
『うん、一応俺お尋ね者になったし宿屋の女将にも来る前にさよならーって別れ告げて来たしね結構好きなんだけどなぁーギルドは』
俺はにっとはにかんでみせる。
『それじゃ、ケイくんともう会えないんだ...』
アヤネさん、その顔はアカンです。
可愛いすぎて行きたくなくなる。
クソー!なんで俺の幸せ壊すかなあの王様?!
よし、ここはユリィと同じように行くか。
『それじゃあさ、アヤネさん!俺らと一緒に旅しない?』
『『『えっ??』』』
すると3人がハモって驚きの声を上げる。
『ありがとう!で、でも仕事があるから....』
クソぉ、ここで何とか出来ればいいんだけど。
『もしケイくんと一緒に行って養ってくれるの?.....なーんてね!』
そういう事言うのやめて欲しいなぁー
嫌でも多分後悔するよな、俺もアヤネさんも。
だってめっちゃ悲しそうなのに解決して上げれないのは俺としてでも辛い。
『うん、やってやる!いくらでも稼いで養ってやる!もう決めた!それじゃ行こうか!』
これはただの俺の我儘である。
俺だってアヤネさんは異世界来てからとてもお世話になったし。めっちゃ美人やし、俺に対して優しいから一緒に居たいと思う。
プロポーズ云々の前にただただ一緒に旅したいっていうガキの我儘。
『なっ?!///』
アヤネさんは虚をつかれたと言わんばかりに驚いて赤面している。
『これは俺の我儘なんだけど、アヤネさんにはお世話になったし、いい人だと思うし、それなのに俺はさ、何も恩返しできないのは俺が嫌だから一緒に旅がしたいな、なんて......』
あ、これやばい。
自分で言っててめっちゃ恥ずいんだけど。
『うん、ありがとう!
それじゃ私も一緒にケイくんと旅をするy』
ばァァァあァァァん!!!!!!
『な、なんだ?!!』
音のする方を見るとギルドの扉が力ずくで開けられたのが分かる。
そこには重装備の王国騎士団だと思われる騎士達が30人程流れ込んで来た。
『いたぞぉぉ!!!王女誘拐の罪で逃亡中の男だぁー!!』
とある騎士が俺を見つけ大声で叫ぶ。
クソがァ!良いとこだったのに!!
しかもやばい、相手は30人以上。
それに比べ俺らパーティーはカンスト近い2人がいて俺は約50、ユリィは25Lv。
アレクサンダーさん曰く騎士団の団員は40超えしかいないらしい。
入口は塞がれている
アヤネさんを守りながら離脱できるか?
いや多分無理だ。
どうする。
クレハを使うか?
デスサイズ型なら行けるか?いや周りの被害がある。
どうすれば.......
<あとがき>
投稿遅れてすみません!!!
少し崩れた生活をしていたもので投稿が遅れた次第です。
たまにこういう事があるかもなのでそこんとこはよろしくお願いしますm(_ _)m
作品のフォロー、応援、♥に⭐⭐⭐を押してくれると嬉しいです。それでは失礼します
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