第25話 漢なら

『神速!!』


いきなりスキルを使い俺の懐まで潜り大剣を振り下ろす。


『ケイさんッ!!』


ユリィが危ないと叫んでいる。


ここは少しカッコイイ所を見せたいね!


これは対人で2度目だな!身体強化!!


『うっし、危ねぇ〜!』


俺はバックステップを使い間一髪で避ける。


『貴様!本当に下級職か?一応様子見の攻撃だが下級職に避けられるとは思わなかったぞ!

次は確実に殺してやるぞ!』


あの攻撃で様子見かよ、ホントに勝てるのか?


まぁ無様にここで負けて殺されるのは絶対に嫌だ。クソに負けた気がするし、ユリィは俺に対して好印象を抱いてるぽいからな!

男なら、いや漢ならここで勝つ!!


『生憎、スキルは色々と持っているからな!

あとそんな簡単に殺されてたまるか、ボケ!』


ゼクスは大剣を上段で構え突進してくる。


俺は対抗するべく片手剣を持ちガードの姿勢に入る。普通なら避けるのが正解なんだろうが、大剣をいなし、カウンターを決め相手の虚をつこうという作戦だ!


『ハァッ!!』


ゼクスさん、俺の勝ちだ。

そう思ってた時期も俺にはありました。


上から振り下ろすと見せかけ、横から大剣を薙ぐ感じで逆に虚をつく攻撃をしてくる。


『はっ?!嘘だろッ!!!』


俺は片手剣でガードしようとするがもちろん大剣を片手剣で防げる訳もなく破壊される。


『これで勝負は決まったな、早く投降した方がいいのでは無いか?さもなくば死ぬぞ?』


このオッサンは本気で俺を殺す気でいるのだろう。殺さずに済むならラッキーくらいだな。

目が据わっているのが証拠だ。


『残念だが俺は投降はしねぇよ、諦めが悪いとかじゃなくてよ、面目が立たねぇからな。

ホラあっち見てみろよ、ユキとスイは素手で猿山に勝ってるぜ?アイツらはお前が馬鹿にした子犬と子猫だぜ?だから俺だけ負けるのも嫌なんだよ!』


『そうかあの少女達が...さては神獣だな?

この国にとある文献がある。

太古の話だ。この国初の召喚者を呼んだ時にある1人の青年がいたそうだ。その青年は召喚術士でありながらもとても強かったそうだ。

それを支えていたのは2匹の神獣だったそうでその代の国王が脅威と判断し討伐したらしいがな。その2匹は最後の最期まで諦めずに戦った勇敢な者だったと書いてある。』


『それがどう関係するんだ?もし神獣だとしたらお前らは終末の鐘を使うのか?俺はアイツらに苦しんで欲しくねぇんだよ、だから俺は王を許さねぇよ、だから俺はあのクソ野郎に対して反抗するんだ。』


『そうか...さぁ茶番はここまでだ。

ここで終わらせてやろう。さぁ来い!』


俺はイメージする。


魔法はイメージだとアレクサンダーさんが言っていた。スイ曰くスキルは魔法を引き出しやすくなるプロセスらしい。ユキ曰くあの時は魔力切れで倒れたが主の魔力量は多いよ!だそうだ。


だから今出来る最大の事をする。


『刃物作成EXと武器作成を融合!!』


〜融合スキル<錬成>を獲得しました〜


〜現在所持している神の恩恵を

神名の加護に進化しました〜


『準備は出来たか?それでは行くぞ!』




<あとがき>

どうも凪津です。

最近書いてて思うのですが、キャラの口調おかしくね?と思ったりしてます。

まぁそこは大目に見てください笑

応援、♡と⭐⭐⭐、作品のフォローよろしくお願いします。それでは失礼します。


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